薬師神社

足利市野田町(平成18年11月25日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、足利館林線を足利方面に向かい、道路沿いの野田地区にあり、寿徳寺の隣にあります。天明元年の狛犬が守っています。建物は、お堂のような感じです。内部には仏像がいくつもあり、「あれっ」と思いました。近くにお住まい方に聞いてみると「弁天様」と答えが返ってきました。しかし、地図に薬師神社と載っています。鳥居は元文6年、水盤は安永9年でした。

 私の地図にも「薬師神社」と載っているので、ウェブ上で検索しましたが、この神社については何も解りませんでした。只、これだけ仏教色が強い神社も珍しく、良く明治期の廃仏毀釈の荒波を乗り越えて存続したな〜、というのが私の素直な感想です。因みにこの神社の管理はお隣の寿徳禅寺さんがなさっているようで、お寺さんでも「弁天様」で通っているようです。ということは地図の間違いでしょうか?

神社入口と
元文6年(1741)建立の鳥居
境内の様子
天明元年(1781)生まれの狛犬。
胸の辺りの膨らみは筋肉を表しているのでしょうが、
私には我が身を振り返って、脂肪が垂れ下がっているようにしか見えません。
阿には小さな角が付き、佐野市の熊野神社・安永9年(1780)の狛犬と似た感じがします。
真っ直ぐ前を見て尾を立てる姿は、江戸中期の狛犬の特徴を持ち、
短めの顎髭を蓄え、のんびりとしたおじさん顔は好感が持てます。
(天明元年(1781)建立 奉納者・野田屋)
社殿 安永9年(1780)建立の水盤
社殿内の様子
中央にお厨子と左右に四天王像?
 下段中央は不動明王像か、周囲が波だとしたら弁天様?
と十二神将?干支の守り本尊様?
仏像には疎いのでよく分かりません、ごめんなさい。

狛犬の拡大写真はこちらで