雷電神社

足利市本城(平成18年4月23日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、足利赤十字病院前の道を北上し、青木病院の隣にあります。今日は、春季大祭が行われていました。神社入り口近くの塀には、地区の人達の役割分担が細かく張り出されています。狛犬は、昭和13年と昭和18年が迎えてくれました。拝殿前では、足利市の無形文化財に指定されている神楽が奉納されています。社殿の横には、大昔、神様が来座したと伝えられる「神鳴石」があり、供物が供えられていました。

 案内によると、草創は天喜2年(1054)の足利成行の両崖山城築城にまで遡ると伝えられ、その後、三代・長尾景長が城を改修の際に城の守護神として、永正9年(1512)社殿を造営したといわれています。強い意志を育み、困難を突破する力を与えるとされる大雷神が御祭神です。社殿左には太古にこの神様が来座したとされる神鳴石が祀られています。
 大和流神代(じんだい)神楽(足利市重要無形文化財)は、明治11年(1878)神殿改築と同時に神楽殿が造営された時に伊勢から伝えられ、今日まで継承されてきました。天照大神の舞や大国主之命の舞など21種類の舞が披露されているようです。

地区の人達の役割分担が細かく張り出されていた神社近くの塀
神社入口 境内の様子
祭礼準備の整った拝殿 拝殿内の様子
氏子さん達のお手伝いの様子
昭和13年生まれの江戸タイプ尾付き狛犬。
丸々と太った子狛が可愛く、親狛も端正な顔つきで、
かなり腕の良い石工さんが造られた物と思われます。
やはり関東の狛犬は良いですね〜。
(昭和13年建立)
昭和18年建立の若々しい江戸狛犬。どなたかの凱旋を記念して奉納されたようです。

(昭和18年建立)
足利市重要無形文化財・大和流神代神楽。天の岩戸開きの舞など。
庚申塔、二十一夜塔、末社 境内社
太古に大雷神が来座したとされる神鳴石