大原神社

足利市大前町1402(平成19年1月26日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社へは、桐生岩舟線を桐生方面に向かい、葉鹿町信号を右折、JR両毛線を渡って右折します。大正12年の狛犬が迎えてくれました。御神楽が市の文化財に指定されています。

 案内によると「景行天皇の御代、日本武尊が東征の帰路、この社の後方の台地に登り、前方の豊かに稔る田野を見渡し、国家鎮護のために山城国(京都)大原野神社を勧請したのが始まりといいます。中世以降は坂西各村の総鎮守として栄えました。」とあり、又、市教育委員会によると「この社には上記の起源の他に、平将門のお腹が飛んできたという伝説が残り、腹部の病気や安産に霊験あらたかという信仰がある。」と記されています。
 山城国(京都)大原野神社の御祭神とは建御賀豆智命、伊波比主命(經津主命)、天之子八根命、比淘蜷_の四柱で、桓武天皇による長岡京遷都に際し、藤原氏縁の女人により春日社より山城の地に勧請されたのだそうです。
 又、この他に足利市には、将門の手が落ちた伝説がある「大手神社」。将門の弟の御厨太郎が深く関係しているといわれる「御厨神社」。足が埋まっている伝説がある「子の権現」など将門に関係する伝説が沢山あるようです。

神社入口
境内の二の鳥居と拝殿 拝殿の額
拝殿内の様子 本殿覆い屋
大正12年生まれの江戸流れ狛犬。
力強く逞しい体躯と、比較的穏和な顔つきの、重量感のある良い狛犬です。
特に足の甲の厚味や爪の鋭さに特徴があります。
尾も一旦上に上げてから左右に流し、ボリュウーム感を出しています。
(大正12年建立)
境内社・織姫神社、大国主神社 境内社・八坂神社
神楽殿。大祭のときには大和流渋井派の天岩戸開きの神楽が奉納されるそうです。