御厨神社

足利市福富町2018(平成17年10月27日)
            (平成18年1月14日)追記

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
この神社は、渡良瀬川の堤防下にあります。二人の神様が祭られていました。境内を昭和生まれの狛犬が守っています。モダンな(私が思っいるだけかも)賽銭箱もありました。富士塚?も見えます。珍しい神事も伝わっているようです。

この神社は東武伊勢崎線・東武和泉駅の東北東約600m、渡良瀬川の堤防下に鎮座しています。康平6年(1063)伊勢神宮の御分霊を奉斎し、創建されました。梁田18郷の総鎮守であり、この地は後に伊勢神宮の神領地となリました。御厨とは、梁田郷から生産された絹布・綿等を伊勢神宮へ献じたことや、伊勢神宮の厨(くりや・台所のこと)の役目を担った事に由来するようです。足利市指定の民族文化財「御筒粥」と「御田植」は、300年を超えて伝わる伝統神事です。社殿は、伊勢神宮にならい、天照皇大神を祭る「内宮」と、豊受皇大神を祭る「外宮」とに別れています。昔の社号標には天照皇大神・豊受皇大神 両社神明宮とあります。拝殿の扁額には天照皇大神宮とあり、この神社の名称も紆余曲折を経て現在名に落ち着いたのでしょう。結構な広さの社地があるようです。

(昭和10年3月建立)

神社入り口と新社号標

旧社号標・天照皇大神・
豊受皇大神 両社神明宮

拝殿

天照皇大神を祭る「内宮」本殿

天照皇大神宮の拝殿の扁額

熊さん曰く・モダンな賽銭箱

浅間神社?

末社群

外宮のしょうわ狛犬

豊受皇大神を祭る「外宮」本殿

社号標に豊受大神宮とあるので従来はここで『御田植』神事が行われていたようですが、案内には過去形が使ってあるので、現在は行われていないのでしょうか?。

内宮のしょうわ狛犬

(昭和8年9月建立)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】  (平成18年1月14日)追記

 足利の御厨神社で行われた「御筒粥」を見てきました。今年の豊凶を占う神事で、一斗四升の釜で、お粥が炊かれます。「昔は、もっと大きい釜で炊いたもんだ」と地区の人が話していました。火がついてから出来あがるまで、一時間以上はかかります。その間、火にあたりながら待ちました。
 そして、出来あがったお粥は皆に振る舞われ、蘆の筒は集会所に運ばれます。いよいよ、豊凶の占いです。お粥の入り具合で豊凶が決められました。今年は、おおむね豊作のようです。お粥は、いぶくさかったですが懐かしい臭いです。
 NHKや新聞社も取材に来ていました。
 それから管理人さんが「御田植神事は、現在は行われていないのであろうか」と疑問に思っていた点ですが、現在も行われているそうです。

「御筒粥」神事の様子

天候不順が続く昨今、「今年はおおむね豊作」の神意があって良かったですね。