春日神社

足利市小俣町(平成18年2月13日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 この神社は、名草坂西線の道路沿いにあります。狛犬さんは居ませんでした。本殿が、県指定の文化財です。最近、塗装がなされたようです。宝暦8年の灯籠がありました。

 案内によると、この神社の創建は水盤の銘から寛永年間(1624)頃と推察されているようです。春日神社ですので御祭神は藤原氏の氏神であった、天児屋根命、武甕槌命、経津主命、比売神等でしょうか。
 ここは、熊さんが参拝したときには再塗装がなされていた、県指定文化財建造物の本殿が特に有名なようです。この本殿は享保12年(1727)再遷で、建物には彩色が施され、正面の桟唐戸には春日神社にふさわしい鹿の浮彫を、両側壁板および背面壁板にも彩画が描かれていますが、本殿の装飾部分は極めて少なくなっています。屋根の柿葺・棟橋鬼板・大棟箱棟等は享保12年に修理した当時の姿を残しています。総体には江戸初期の建築様式が随所に現れ、特に象の彫刻は桃山期の名残をとどめている市内に数少ない古建築だそうです。

神社入り口 拝殿
本殿覆い屋 本殿の桟唐戸には鹿の浮彫
県指定文化財建造物の本殿左右から(象に注目!)
境内社
宝暦8年(1758)の灯籠