八幡宮

足利市高松町(平成18年5月25日)

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
 神社は、御厨多々良停車場線を北上、道路左手の高松地区にあります。大正5年の狛犬が迎えてくれました。御神体一式が文化財に指定されています。癪除八幡宮と云われるのは、この地で源義家が癪をおこしたが、神社に祈り治ったことからと伝えられています。

 この神社は東武伊勢崎線・多々良駅南を通る148号線を北上し、矢場川に架かる八幡橋を渡り尚も500m程北上を続けると高松地区の道路左手に鎮座しています。
 癪除八幡の由来は熊さんが書かれているとおり、前九年(1051〜1062)・後三年の役(1083〜1087)にて東北出兵の途中、たまたま当地で癪をおこした源義家が、この社に祈願して平癒したことが由来だそうです。
 文化財指定の御神体一式とは、本殿に祀られている宝鏡(円形の金属製品で鏡面裏側には若松が描かれています。直径23cm 厚み0.3cm)・宝剣(剣身25cm 幅1.8〜1.5cm 厚み0.5cm。錆がきているところもあるそうです)・宝珠(飾り金具に納められている水晶玉の事です。直径3cm)・宝幣(柄は木製、帛は金属製です。総長63cm)の事で、江戸時代中期・享保6年(1721)のご神体の形態を示す貴重な資料となっているそうです。

神社入口と社号標 鳥居の扁額には「正一位八幡宮」の文字が。
拝殿 本殿正面。
一間社で小振りながら、彩色も綺麗で、素晴らしい造りです。
大正5年生まれの狛犬。鬣、尾共に毛足が長く綺麗に流れています。
子狛が後ろを向いている姿は珍しいのではないでしょうか。
(大正5年2月建立)
境内社・赤城大明神 境内社・八剣神社
末社二社、仲良く注連縄で繋がれています。