大神山八幡宮

湖西市大知波729(平成20年12月27日)

東経137度30分26.83秒、北緯34度45分34秒に鎮座。

 この神社は松見ヶ浦から4号線で西に入り、川の手前の信号を右折し、戻るような感じで右に折れ一本目の道を左折すると突き当たりに鎮座しています。玉垣が巡らされた明るい入口から参道を進むと、杉楠等の大木で形成された鎮守の杜の中は薄暗く左右にも大きく広がっており、参道途中の二の鳥居の後ろには社殿の建つ上の境内への石段があり、上の境内正面には狛犬が飛び跳ねる屋根を持つ拝殿が建っています。本殿を見ようと左側から後ろに回ると本殿は全く見えず、県指定文化財となっている境内社:熱田神社本殿鞘堂が建っています。又、熱田神社鞘堂前には元文3年(1738)生まれという、かなり古く又素晴らしい出来の狛犬が居て、とても嬉しく思いました。その他境内には沢山の境内社が点在しており、それぞれにきちんと社名札が付けられ、良く手入れされた又心遣いの行き届いた神社だと思いました。

 御祭神:品陀和気命、息長帯比売命、比女大神、日本武尊、宮簀姫命、他
 祭礼日:10月第三土・日曜日
 境内社:熱田神社、奥山神社、愛宕神社、稲荷神社、津島神社、国鎮神社、金刀比羅神社、座頭宮・市杵嶋神社、厳島神社、山神社
 由緒:大神山八幡宮は旧郷社で、延喜式内大神神社、倭名鈔に浜名郡六郷の内大神とあり、天正6・12年の棟札があります。
 熱田神社は景行天皇の御代、日本武尊が東夷討伐の途中で陣を留めた事跡を伝える社で大正13年郷社に列しています。
 尚、大神々社論社はこの社の他に
 二宮神社・静岡県浜名郡新居町中之郷320
 一宮神社・静岡県 西市場村
 神明神社・静岡県湖西市白須賀5451
 神田神社・浜名郡新居町浜名
等があります。

社号標
「郷社大神山八幡宮」
神社入口 一の台輪鳥居
参道の様子 境内の様子
ご神木・大楠 ご神木・大杉
参道途中の二の台輪鳥居 社殿の建つ上の境内への石段
拝殿
拝殿の飛び狛さん
本殿鞘堂
境内社:熱田神社本殿鞘堂
熱田神社前にいる元文3年生まれの狛犬
垂れ耳、口蓋は浪速風、堂々とした体躯は江戸風、と云う、この年代の狛犬としては非常に出来の良い、保存状態も良好な逸品です。横一文字に張った太い眉、知的な目、波打つ口蓋から綺麗に並んだ平歯と厚い舌が覗いています。鬣はストレートで肩の所で軽く渦巻きその下で大きな三角形に流してあり、前脚の後ろにも沢山の毛が彫られています。尾は五本に分かれ下の四本は先が渦巻いています。
狛犬の拡大写真はこちらで
(元文3年(1738)7月吉日建立)
境内社鞘堂と社殿
左から、奥山神社、愛宕神社、稲荷神社、津島神社、国鎮神社
境内社:金刀比羅神社 境内社:座頭宮・市杵嶋神社
境内社:厳島神社 境内社:山神社
石碑 役行者像