王子神社

賀茂郡南伊豆町大瀬587(平成21年2月7日)

東経138度51分11.3秒、北緯34度36分37.74秒に鎮座。

 この神社は下田から16号線を西へ向い、石廊崎の手前の大瀬に16号線に面して鎮座しています。どの地図を見ても「八幡神社」の記載があるのですが、道路に面して二基の明神鳥居が建っています。その左側が「王子神社」の鎮座地なのですが、どちらも独立した神社のようで、嘗ては八幡神社との境が大瀬と今は地名として残っていない長津呂の村境だったそうです。
 そんなに広くはない社地の神社ですが、参道や境内綺麗に清掃整備され、拝殿の向拝彫刻の龍や特に木鼻の狛犬が躍動感溢れる素晴らしい出来の彫刻でした。

 御祭神:穗都佐和氣命(三島大神第十六王子)
 例祭日:11月1・2日
 由緒:仁和3年(887)11月の創建で、式内社・穂都佐氣命神社の論社ですが、一説には、「穂都佐氣命神社は伊豆の島に鎮座していた。」とあり、この社は穂都佐氣命神社の分祀社であるともいわれています。
 慶長18年(1613)社殿造営の記録があり、江戸時代は「王子大明神」と称していました。
 明治6年9月村社に列しました。

社頭
入口の明神鳥居 鳥居に架かる社額
境内の様子
拝殿
拝殿向拝彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬
本殿と鞘堂
境内左に聳える大楠
神社前、本瀬海岸の風景と相模灘