三瀧神社

賀茂郡西伊豆町宇久須(平成21年2月22日)

東経138度47分4秒、北緯34度50分7秒に鎮座。

この神社は、宇久須港の南東1.3km程の山の中に鎮座しております。136号線に三滝遊歩道の案内があり、案内に従って不動尊川に沿って登って行くと、駐車場に行き着きます。ここは、三滝不動尊を御神体とする、修験道の霊場で明治以前は山伏が飛び回っていたと思われますが、神仏習合を嫌った明治政府により廃寺になったのでしょうか。しかし路傍の穴観音や不動明王に仏教の名残を色濃く留めています。

三滝遊歩道入口。境内迄は20分程でしょうか。

案内図。現在一の瀧へは行けないようです。残念!

参道

穴観音

今から約200年前(享和元年)に二の滝の前で満願の前日、仇として狙われていた(不山清心行者)が仇討ちに発見されあえない最後を遂げた。この行者の塔が明治30年に里人の念佛講有志により、不動尊本殿前庭に建てられている。この岩穴は、(行者)が不動尊に数年間の願いをかけて春夏秋冬二の滝に打たれて改心の行をつみ、夜はここで雨露を凌ぎ寝食をしたところであると伝えられ、また岩の刻字は(行者)が丹念に刻んだものとも言われている。岩穴の奥、中央の観世音が本尊で、そのまわりの馬頭観音や牛頭観音は往古より里人が山野から産物を運ぶ牛馬を飼育していたが死亡したとき生前の労に報いる為建立寄進されたものである。

南無阿弥陀仏と彫られています。

三の滝への分岐。左が三の滝経由三滝神社。右が三滝神社直。

夢無動明王が彫られている軍艦岩

三の滝

神社の参道と言うより、ちょっとしたハイキング気分です。

鳥居と社額。「三瀧不動尊」と書かれています。三瀧神社と書かれたものは無いのですが、静岡県神社庁には三瀧神社で登録されています。

密教の根本尊である大日如来の化身、あるいはその内証(内心の決意)を表現したものであると見なされている。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれる。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

嘗ては三瀧山不動明王堂、現在の三瀧神社は深い森の中に、静かに鎮座しております。

社殿

内部と社額

二の瀧は社殿裏手にあります。

一の瀧への遊歩道は通行止めとなっています。

稲荷社と石碑

天気の良い時ゆっくりと景色を眺めながら参拝するのも良いのではないでしょうか。