三島神社

賀茂郡河津町川津筏場1490-2 (平成21年2月21日)

東経138度58分36.09秒、北緯34度46分43.14秒に鎮座。

 この神社は414号線と14号線が交わる下佐ヶ野の上川津郵便局から北に入り、佐ヶ野川に沿って2kmほど北上すると河津浜病院の手前辺りに鎮座しています。要所要所に親水公園とこの社の案内板があるので迷うことはないと思います。
 始め参道は深い杉木立の中を50m程歩きますが、辺りがぱっと開け視界が明るくなる境界に石鳥居が建ち、鳥居を潜ると石垣の間に石段が数段敷かれています。その後は境内までほぼ平坦な参道となりますが、左手は深い緑の森、右側には満開の川津桜越に親水公園と佐ヶ野川が見え隠れする…という絶好のシチュエーションが展開され、人・人・人の混雑した川津市街を見てきた私達には「どうしてこんなに素敵な所に観光客はこないんだろう。」という疑問で一杯になりました。桜だけを見比べても此方の方が樹齢も古く大木になっているのに…。私達が変わり者なのかもしれませんが、一般の人は有名だから、皆と一緒だから安心などの理由からか観光地にしか足を運ばないような気がします。知られざる名所はたくさんあるのに、もったいないように思いました。
 境内の入口には神橋が架かり、拝殿前にははじめちゃんと見まごうばかりの素朴な狛犬が居ます。拝殿というか本殿の鞘堂なのかもしれませんが、中には桐の紋が染められた幕が掛けられている本殿と左側に脇社が三社祀られていました。又、境内右側には神楽殿があり、川津桜も満開でした。

 御祭神:布佐乎宜命
 由緒:この社は式内社・布佐乎宜神社の論社とされていますが、創祀年代や勧請年月・縁起・沿革等は不明です。

社頭
参道入口の鳥居
参道の様子
左手は深い緑の森、右側には満開の川津桜越に親水公園と佐ヶ野川が見え隠れする…という絶好のシチュエーションなのにこの景色を楽しむ人は私達だけ…というもったいなさ
境内入口と親水公園・佐ヶ野川
境内の様子
拝殿前、明治43年生まれの尾流れ狛犬
身体中が苔むしていて、眉間に皺を寄せ目線が下向きの項垂れ顔、真っ直ぐに伸びた前脚、寸胴で長めの胴体…流れた尾の他は何処を取っても始めタイプです。明治時代も終わりになってもこんな狛犬が造られていたのですね〜。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治43年(1910)10月吉日建立)
拝殿
本殿
末社 神楽殿
境内に咲く川津桜