雲見浅間神社

賀茂郡松崎町雲見(平成21年2月8日)

東経138度44分45.35秒、北緯34度43分20.47秒に鎮座。

この神社は、雲見温泉の西側に突き出ている、標高163mの烏帽子山山頂に鎮座しております。麓に拝殿、中腹に中宮(中拝殿)、山頂に本殿となっており、入口から山頂まで30分程と思われます。山頂からの眺めは、石川五右衛門ではないが、「絶景かな絶景かな!」。足場は良くないが、是非本殿まで行かれることをお勧めします。

祭神の磐長姫尊は、富士山および富士山本宮浅間大社の祭神である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の姉であり、大山祗命(おおやまつみのみこと)の娘である。

姉の磐長姫尊は醜だが、妃に娶ればその子は岩のような長命を授かり、一方妹の木花開耶姫命は絶世の美女だが、その子の命は花のように短い、とされていた。天孫である瓊瓊杵命(ににぎのみこと)は、葦原中国(あしはらのなかつくに、日本のこと)に降臨して木花開耶姫命に一目惚れし、大山祗命は姉の磐長姫尊も共に妃として差し出したが、瓊瓊杵命は磐長姫尊を疎んじて大山祗命の許へ返してしまった。この神話は古事記や日本書紀などにも見られるが、これを悲しんだ磐長姫尊は雲見に隠れ住み、仲良しだった姉妹も互いに憎み合うようになってしまったという。

本居宣長の『古事記伝』には、「美人の妹(富士山)に嫉妬した醜女の姉(烏帽子山)が雲見に逃れて小さな岩山に祀られ、優しい妹は姉を心配して背伸びをして捜したのでますます背が高く美しくなった」との伝説が記されている。また地元には「烏帽子山が晴れる時には富士山が雲に隠れ、逆に富士山が晴れる時には烏帽子山付近の天候が悪くなる」とか、「烏帽子山で富士山を誉め賛えると振り落とされる」といった伝説があるため、地元の人は富士登山を忌み、また「富士」という言葉は永く禁句であったという。
『ウィキペディア(Wikipedia)』より。

参道入口に立つ一の鳥居

参道

拝殿

小ぶりな狛犬ですが、なかなか厳しい顔で参道を睨んでいます。拡大写真はこちら。

拝殿

拝殿内部

境内の石祠

中宮への石段

中宮・覆い屋と本殿

この中宮は女宮ともいい、女性登拝がそこまでしか認められていなかったころの名残だそうです。

本殿へ

本殿

我々が山頂へ着いた時、既に先着のご夫婦がおり、本殿前で靴を脱ぎ、正座して祝詞をあげていました。現在も地元氏子の篤い信仰に護られているようです。

山頂より見下ろす本殿

烏帽子山山頂より見る富士山。しかし、間違ってもここで賞賛の声を出してはいけません。もし出そうものなら・・・・・拡大写真はこちら。

下界より見る烏帽子山

雲見港より見る富士山。拡大写真はこちら。

富士おさんぽ見聞録」に詳しい説明があります。