熊野神社

賀茂郡南伊豆町石廊崎125(平成21年2月7日)

東経138度50分57.88秒、北緯34度35分55.62秒に鎮座。

 この神社は伊豆半島の最南端に位置する石廊崎の突端に鎮座する石室神社から更に50m程海に突き出た小さな岬の先端に鎮座しています。今は石室神社の境内社となり、伊豆最南端の「縁結びの神社」として訪れる人も多く見かけますが、その創建や由緒は全く別のようです。

 熊野神社の由来と伝説
 石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちましたが、身分の違いで許さぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流されてしまいました。でも、幸吉を忘れられないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合っていました。
 ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して神子元島に向かいましたが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に神に祈りました。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれました。その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたといいます。

 お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られることとなり、明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになりました。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

参道入口に掲げられた社号標
参道・境内入口
御神体磐のある岬(境内)の様子
岬の先端から振り返る
熊野神社社殿と、後方に石室神社が見えます。
熊野神社拝殿 熊野神社本殿
御神体磐や社殿に掛けられている絵馬
岬の先端に設えられた「伊豆七島展望図」
参道から見る熊野神社と遠州灘