来宮神社

賀茂郡南伊豆町手石1186-2(平成21年2月7日)

東経138度53分16.34秒、北緯34度37分27.2秒に鎮座。

 この神社は国道136号線・日野信号から16号線を青野川沿いに南下して弁財天岬から相模灘沿いに西に向かい小さな川の手前を右折すると正面に鎮座しています。入口の鳥居を潜ると参道は石段で、山の斜面を切り取ったような境内に社殿が建立されています。社号標はなく、社名は拝殿内の社額によって確認しました。拝殿内には太鼓台が置かれています。

 この社に案内は無く、熱海市の来宮神社からの分霊勧請かとも思われますが、詳細は不明です。
 9月中旬の3日間の例祭日中日に「小稲の虎舞(こいなのとらまい)」が奉納されます。この虎舞は江戸時代の劇作家近松門左衛門の書いた「国姓爺合戦」の一部を舞にしたもので、漢人「和藤内(わとうない)」が竹やぶにさしかかったときに、大虎と出くわし、格闘の末、虎を生け捕りにし連れ帰るという筋書きになっている、全国的にも珍しい舞で、豊作の年には竜も出て竜虎の舞が行なわれるそうです。もともとは、下田伊勢町の虎舞が伝えたれたものだそうですが、現在も伝承されているのは神奈川県横須賀市浦賀の為朝神社とこの社だけだそうです。

社頭
参道入口の明神鳥居 石段の参道
拝殿 拝殿に架かる社額
拝殿内の様子 太鼓台
本殿 本殿鞘堂
末社 境内の様子
神社の前、小稲の海と弁財天岬