土肥神社

伊豆市土肥729(平成21年2月22日)

東経138度48分5.55秒、北緯34度54分27.87秒に鎮座。

この神社は、土肥港の東1km程の辺り、136号線の交差点からも大きな一の鳥居が目に入ります。

当神社ノ創立年代ハ極メテ古ク、既ニ延喜五年(905)延喜式神名帳ニ伊豆國那賀郡豊御玉命ノ神社、更ニ伊豆國神階帳ニ従四位上とよみ玉命ノ明神トアリ、豆誌ニ土肥明神ハ祭神豊御玉命ナルベシ村名土肥ハ蓋シ神名豊ノ轉訛ナラン。社地ハ村落ノ中央ニアリ眞ニ産土ノ神ニ座ス。又古ク社中ニアル御神ハ姫神ナレバ豆州九十二社ノ一ナルヲ信ズトモアル。土肥大明神ハ郷土開發ノ靈神トシテ今ニ至ルマデ奉齋セシハ誠ニ神徳ノ厚キ所以デアル。
相殿若宮八幡宮御祭神大鷦鷯命ハ相州鎌倉八幡宮ノ御分靈ヲ建久六年(1195)豆州君澤郡稲田ノ庄土肥高谷ノ城主富永氏ニヨリ勧請サレ天文十九年(1550)両神社ノ社殿ヲ再建シ、明治六年(1873)村社ニ列セラレ、昭和三十三年(1958)拝殿ヲ新築シ愈々荘厳サヲ加ヘ鬱蒼タル大樹林ヲ背ニ益々崇敬ノ念ヲ深クサセテイル。
境内由緒書より。

伊豆國那賀郡、豊御玉命神社に比定される式内社のようですが、境内を入るとクリーム色の社殿が目に入り、やや異質な感じがします。むしろ圧倒する楠の巨木が一番存在感があります。また、相殿若宮八幡宮に鶴岡八幡宮より勧請した御分霊を祀っており、地元では「はちまんさん」と通称されているようです。

一の鳥居と参道

境内入口

拝殿

拝殿内部

神殿狛犬

本殿

土肥静霊神社

馬場神社

入口左の楠

御神木

木くぐり之由来
土肥神社は豊御玉姫命を祭神としてお祀りしています
その昔水、海、山、農、漁の神々即ち産土神をお祀りして里人は此の辺り一帯の岩山や森の巨木を御神体と崇め聖域としました又此の社の石垣は江戸城築城の際築城石を切り出した薩摩藩の石工達に依って築かれたと云われ石切や石積の時に歌われた仕事歌が今日迄伝承されている「さつまころがし」と云われ秋の例大祭や節分祭の直会の席で謡われています。
二本の御神木に張られた注連縄の上を良くご覧下さい槙の枝を楠が包み込んで一体となり結び合っています丁度鳥居のようにも見え大変珍らしい事です人々は此の木の間を潜ると良い事が起り合格を念じて潜れば学業成就し縁結びを願って潜れば良縁に恵まれ今でわ商売繁盛家内安全交通安全長寿にボケ防止とそれぞれ心願成就を祈願しながら潜ります木と樹の間を潜り通るところが訛って単に木くぐりと云われています
これからも鎮守の森を癒の森として大切に守って行きたいものです。