春日神社

伊東市宇佐美阿武楠2798(平成18年11月12日)

 この神社はJR宇佐見駅の南東約400mに鎮座しています。入口が分からず旧道沿いの魚屋さんで聞いたら「すぐそこの角を左に曲がれば良いんだけど、もう無いよ。」遷座したのかと思っていたら続けて「2年前の台風で社殿がぶっ飛んじゃったよ!」「えっ」私達は信じられない思いで、すぐにお礼を申し上げて神社へと向かいました。確かに入口から見える正面には青いシートが掛けられ、石組みの跡はあっても建物は有りません。境内社の屋根にもシートが被せたままです。以前には境内に聳えていただろう大木の切り株が目立ち、残った木も上部が折れていたり、不自然に曲がっていたりと惨憺たる有様です。
 東京にいる私達は気が付きませんでしたが、帰ってから調べると、2年前の平成16年10月9日の台風により、この宇佐美地区、特に宮川右岸では大変な惨事となり、その中心がここ春日神社だったようで、神社では巨木がなぎ倒され、本殿も崩壊したほどの壊滅的な被害を受けたのだそうです。それぞれの住宅は復興を遂げましたが、まだ神社の社殿再建までは手が届かないのでしょう。一日も早い復興を祈っています。

社号標「村社 春日神社」 神社入口
社殿跡 境内社
上部が折れたり奇っ怪に曲がってしまった御神木
道祖神