飯田八幡宮

庵原郡由比町由比671(平成20年6月28日)

東経138度34分14.32秒、北緯35度6分17.9秒に鎮座。

 この神社は歌川広重の「東海道五拾三次 由井」にも描かれている、東海道十六番目の宿場町「由比宿」に鎮座しています。又この地は、江戸時代初期に倒幕を企てた「慶安事件」の首謀者・由井正雪の出身地としても知られています。
 神社は旧東海道・由比宿側と396号線側に入口があり、豊かな鎮守の杜が残された境内は、上(本殿)中(拝殿)下(広い境内)の三段に分かれて、それぞれ参道は石段で構成されています。

 御祭神:誉田別命、 相殿:山八幡大神
 由緒:創建は神護景雲2年(768)といわれ、ご神体の僧形八幡像は大永八歳(1528)由比出羽守光張の子内膳大宅光教寄進の墨書が残っています。天正13年(1585)には由比氏により社殿が建立され、その後、下地景、矢崎、節井の八幡社が合祀され、更に明治4年今宿八幡平の山八幡社が此処に遷座され、五社八幡宮となりました。正徳年間(1713)火災のため社殿と古記録は焼失してしまいましたが、享保12年(1727)再建されました。
 明治33年、由比習治氏が由比区に村社として寄進し、大正3年、参道を開き石段が造成されました。

旧東海道・由比宿側の神社入口 由比宿側の入口に建つ社号標
左「津島神社」右「飯田八幡宮」
下の境内への石段の参道 下の境内に建つ二の鳥居
396号線から入った
下の境内から見える鎮守の杜
396号線に建つ社号標
「村社 飯田八幡宮」
参道途中の三の鳥居 拝殿の建つ中の境内入口
拝殿正面
上の境内入口に建つ境内社 日露戦役記念碑などの石碑
上の境内入口から見える本殿側面 本殿右奥に祀られる磐座と末社
本殿入口にいる昭和2年生まれの岡崎現代型狛犬
(昭和2年(1927)4月建立)
江戸後期に造営された本殿
本殿向拝下彫刻
本殿木鼻・狛犬