津毛利神社

浜松市南区参野町112(平成19年11月24日)

東経137度45分31.35秒、北緯34度41分21.68秒に鎮座。

 この神社は浜松駅の東南東約2.3kmに鎮座しています。「津毛利」ってどんな意味があるんでしょう?と興味を持ち、軽い気持ちで参拝する気になった神社でした。ところが境内に入ってビックリ!! 随神門は建っているわ、境内は広々としているわ、重厚な社殿は建っているわ、…そして何よりも本殿前には元禄15年(1702)生まれの絶品狛犬が居るではありませんか…。この地域の狛犬情報は掛川市の三熊野神社の物しかありませんから、諦めていたのですが、いやぁ丹念に探せば意外なところにも居るものですね〜。ますます狛犬道に填ってしまいました。

 御祭神:底筒男之命、中筒男之命、上筒男之命
 例祭日:10月第2日曜日
 境内社:須賀神社、息太夫神社、金山神社、八幡神社、日枝神社、天神社、愛宕神社、廣田神社、伊熱大神宮、伊雑宮神社、諏訪神社、御手洗水神社
 由緒:元正天皇の御代・養老2年(718)舎人親王、藤原不比等公勅を奉じ、遠江灘の鎮守として摂津の住吉神社より荒魂を勧請・奉祀したのを創祀とします。当時は海岸の近くに遠州灘の守り神として建てられたものだそうですが、現在では海岸まで約4kmも離れてしまい、当時の面影はなくなってしまいました。
 浜松市馬郡町の春日神社とともに、延喜式所載の津毛利神社の比定社といわれています。江戸時代までは西舞阪より東掛塚に居たる四十六ヶ村の総鎮守として崇敬され、「四十六所大明神」と称していました。明治6年郷社に列せられ、四十六所神社と改称し、同11年津毛利神社と改称、戦後神社本庁所属神社となりました。

社号標
「郷社式内 津毛利神社」
神社入口
随神門 境内の様子
社殿
拝殿
拝殿の瓦材飛び狛ちゃん
本殿前にいる元禄15年(1702)生まれの狛犬
狛犬不毛地帯・静岡県で見つけた貴重な狛犬です。阿吽の位置が反対で、ブタ鼻、厚い舌、平歯が目立ちます。潰れた顔でほとんど天を睨んでいる…状態です。この時期の狛犬としては鬣や体毛の渦、尾の造りなど装飾性に富んだ逸品です。一目見て「私のお気に入り」となりましたが、透かし塀があり、近づくことが出来なかったのが残念です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(元禄15年(1702)9月建立)
本殿側面と正面
境内社
ご神木