初生衣(うぶぎぬ)神社

浜松市北区三ヶ日町岡本698(平成20年12月27日)

東経137度33分9.34秒、北緯34度48分33.57秒に鎮座。

 この神社は301号線沿いに鎮座しています。入口の木柵の奥には伊勢鳥居が建ち、拝殿脇には沢山の天棚機姫命が描かれた絵馬が掛けられています。拝殿脇を奥に進むと左には竹林。ここが参道で良いのかしら…? と訝しみながら進んでいくと、急に目の前が開け、奥に史蹟・織殿をはじめ、本殿、境内社が建ち並んでいます。藁葺きの織殿は小さいながらも趣があり、伊勢鳥居の奥に鎮座する神明造りの本殿は落ち着きがあります。大楠のご神木や竹林が周囲を取り囲む社地は静かで、女神を祀る神社に相応しい清楚な落ち着きを感じました。

 御祭神:天棚機姫命
 祭礼日:4月第2土曜日(おんぞ祭)
 境内社:斎宮、大名持神社、少彦名神社
 由緒:往古より浜名神戸の地に鎮座し、「伊勢神明初生衣神社」または「浜名斎宮」とも称され、機織の祖天棚機姫命を祭っています。神服部家の旧記によれば、久寿2年(1155)以来、境内の『織殿』において、三河の赤引の糸をもって御衣を織り、八百年の長い間、毎年皇太神宮に奉献した古例を有する他社に比類のない古社であって、遠州織物の発祥の地として遠近の崇敬を集め、先年、奉献の古例が復興されました。

社頭
入口の伊勢鳥居
拝殿
拝殿内の様子

参道の様子 境内の様子
本殿前の伊勢鳥居 本殿
史蹟・織殿
境内社:右、斎宮
左、大名持神社、少彦名神社
境内社
ご神木・大楠 境内を取り囲むように
林立する涼やかな竹林
天棚機姫命が描かれた絵馬