富知神社

富士宮市朝日町12-4(平成20年6月28日)

東経138度36分34.98秒、北緯35度13分39.08秒に鎮座。

この神社は、JR西富士宮駅の北東500m程の辺り、富士山頂の南西に鎮座しております。市街地に鎮座する神社では時々見られることですが、境内が月極駐車場になっています。

富知神社(ふくちじんじゃ)
一 御祭神 大山祇命
一 御例祭 9月19日
一 2.273平方メートル(687坪)
一 鎮座地 富士宮市朝日町12番4号
 御由緒
 御祭神の大山祇命(おおやまづみのみこと)は浅間大社の御祭神木花佐久夜毘売命の御父神に当たらせられます。
 孝霊天皇の2年に創建され延喜式神明帳にも記載された富士地区三社の一つで由緒のある神社であります。
 「富士山本宮社記」によると平城天皇の大同元年(806年)征夷大将軍坂上田村麻呂が勅命により東国を平定して帰京の途次神恩に感謝して浅間大神を山宮の地から大宮の現在地に遷座された時すでに祭られていた当社を立宿の地に移されたと伝えられています。
 当社は大宮の地主の神 鎮守(ちんじゅ)の神産土(うぶすな)の神として古くからこの地方の人々は篤い崇敬を捧げて祭ってきました。
 当社は本宮と摂社(せっしゃ)本宮に縁故の深い神を祭った神社という強いきずなで結ばれてきました。
 神主は福地太夫(ふくちたゆう)と言われ明治の初年までは山田家が世襲していましたが現在は浅間大社の宮司が兼務となっております。
平成十年九月十九日     謹 冨知神社總代

富知神社
 富知神社は、大山津見命を祭神とし社号は不二神社ともいわれ、富士山を祀る神社である。
 延喜式神名帳に、富士郡三座、倭文(しどり)神社・浅間神社・富知神社と記されている。神社の前には、「富知神社」と刻まれた天保三年(1832)の石碑が建っている。
 現在の浅間大社の社地が、かつては富知神社の社地であったといわれている。古くから富士山の神を祀ってきた富知神社の社地に、新たに富士山の神(コノハナサクヤヒメ)を祭る浅間神社がおかれ、富知神社が現在地に移されたのではないかと考えられる。
 「富知神社」の石碑の近くに、貞亨五年(1688)造立の地蔵や菩薩立像・甲子などの石造物がある。
富士宮市教育委員会

社号標と神社入り口

境内入り口と鳥居

拝殿と本殿

拝殿の彫刻

三峰神社

磐座 禊場

由緒書に浅間大社より古い神社だと書いてあります。元々富士山を祀った「フヂ」神社が富士山を鎮める浅間神社に取って代わられたのでしょうか。