下多賀神社

熱海市下多賀1374(平成18年11月12日)

 この神社は宮川の河口に近く、多賀小の北、80号線に面して鎮座しています。境内は上中下と三層に別れており、広々とした境内の周囲にはホルトノキ、クスノキなどの古木が生い茂り、明るい境内中央階段上に安政4年(1857)生まれの可愛い狛犬が居ます。社殿のみならず境内社も道祖神も全てが大切に保存されている感じが濃い、気持ちの良い神社でした。又、拝殿前から入口を振り返ると、抜けるような青い空の下に紺碧の海が見えたのが印象的でした。

 由来記には
 御祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊
 由緒:慶長年代(1596〜1614)以前は中村大明神と称し、延宝7年(1679)に松尾大明神と改称し、又、明治6年に現在名に改称しました。豆洲志橋考証巻九上神社部に曰く「…として多賀村の総鎮守にして大祠なり。末社四十数社あり。」(抜粋)
 特殊神事:1 鹿島踊り :鹿島神社の流れを汲む鹿島踊り。その昔南熱海から江戸城へ城壁の石を積み出したことがこの格式ある踊りを受け継ぐきっかけになっていると言われています。国の無形文化財の指定を受けています。
 2 水浴びせ踊り :毎年1月2日に、その年の新婚さんを神社に迎え、氏神様に報告すると言うお祭り。地元の中学生達が、昔ながらの唄に合わせて踊る輪の中で新郎新婦さんに、清水を浴びせる所から名付けられ、賑やかな中にも、厳かな雰囲気の漂うお祭りです 。
 境内社:秋葉神社、天神社、庚申社、水神社、琴平社、疱瘡社
 ご神木:ホルトノキ、クスノキ
とあります。

社号標 神社入口と境内の様子
安政4年(1857)生まれの、ふくよかで優しげな江戸尾下がり狛犬。
阿吽が反対位置にいます。鬣や尾は控えめな表現ですが、
体毛を現しているのでしょうか、鑿跡がくっきりと付いています。
(安政4年(1857)5月吉日建立)
拝殿 拝殿内の様子
本殿 岩坐?
 
上の看板を作られた、atelier-POCKETさんのブログはこちらです
境内社・龍神社 道祖神
推定樹齢800年余の御神木ホルトノキ 御神木の公孫樹
境内から見えた抜けるような青い空と紺碧の海