伊豆山神社

熱海市伊豆山上野地の一(平成18年11月11日)

 この神社はその昔源頼朝が伊豆に配流されていた頃一時身をひそめていた所で、北条政子との忍び逢いの場にしていた神社です。熱海に来た人は必ずと言っていいくらい参拝する有名神社ですが、何しろ海岸べりから続く昔の参道は嫌になるほどの階段の連続で、大抵の観光客はバスかマイカーで神社入口まで行ってしまうようです。熱海市街地の大分北に鎮座し、お隣には伊豆山小学校があり、北側の山間には子恋いの森公園があります。
 神社入口からまたまた階段が続きますが、その途中には雷電社・結明神社・足立権現社などが祀られ、境内は広く社殿も立派で、社殿右手には伊豆山郷土資料館もありました。社殿左手奥には、頼朝と政子が一緒に腰掛けたとされる丁度椅子のような形になっている「腰掛け石」もあり、暫し悠久の時を越えた恋人達の姿に想いを馳せてしまいました。
 御祭神:伊豆山神(火牟須比命、伊邪那伎命、伊邪那美命)
 例祭日:4月15日
 由緒:古来、伊豆大権現、走湯大権現、又は伊豆御宮、走湯山とも呼ばれていましたが、明治の神仏分離令により現社名に改称されました。伊豆という地名の発祥の地といわれており、社伝によると創建時は日金山(万葉集にいう伊豆の高嶺)にありましたが、本宮山に移り、さらに三遷して現在の地に鎮座したと言うことです。源頼朝は平治の乱の後、平家の手により伊豆の蛭ヶ小島に配流の身となりましたが、源家再興をここで祈願し、後に鎌倉に幕府を開くに及んで、伊豆山権現に詣でその戦勝を祝しました。以来鎌倉時代歴代将軍の信奉が厚く、鎌倉、室町期を通して、関東の総鎮守・戦勝祈願の社として髏キを極め、江戸時代にも徳川家康を初めとして歴代の将軍にも篤く崇敬されていました。(伊豆山神社公式HP参照)

国道135号線から見た
海側からの参道の様子
国道135号線からの
長い長〜〜い階段参道の入口
参道途中の一般道から
参道を振り返る
一般道から見える神社入口
(右手は駐車場です)
いよいよ神社社地内の
階段登りが始まります。
境内への最後の階段
境内の様子 大きく荘厳な拝殿
拝殿内の様子 本殿
頼朝・政子腰掛け石 境内社・結明神社
境内社・足立権現社 境内社・雷電社?