屋裏(やうち)八幡宮

雲南市加茂町東谷1133(平成24年9月1日)

東経132度54分27.75秒、北緯35度21分24.72秒に鎮座。

 この神社は木次線・加茂中駅の北北西約2kmに鎮座しています。
 入口右側には「八幡地区コニュニティセンター」が建ち、その左に由緒書き、社号標、鳥居が建立されています。コニュニティセンター左を通る参道には狛犬がおり、ご神木の古木スダジイが聳える脇を石段の参道が境内入口まで続いています。その途中にも、未だ真新しい出雲構え獅子が見られます。又、境内入口というか石段最終位置に建つ随神門内には、鮮やかなブルーに彩色された可愛い神門狛犬が居て楽しませてくれます。
 境内に入ると右手に社務所が配され、中央に、随神門から見ると横向きの拝殿・弊殿・本殿が建立されるという変わった配置になっています。又、境内左手に境内社が沢山祀られています。
 そんなに大きな神社ではありませんが、非常に丁寧に祀られ、且つ、綺麗に整備されている印象の神社でした。

主祭神:天照大御神、配祀神:譽田別命、足仲津彦命、気長足姫命、伊弉冊尊、事解男命、速玉男命、木花咲夜姫命、素盞鳴命、穂命明、瓊瓊杵尊、大山祇命
祭礼日:正月元旦・歳旦祭、毎月1日 15日・月次祭、2月3日・節分祭、2月第三日曜日・祈念祭、7月31日・武内神社例大祭(あんどん祭り)、9月敬老の日、11月2日・七座講講社祭、11月3日・例大祭、12月第三日曜日・新嘗祭
境内社:武内神社、子守神社、大歳神社、天孫降臨随神社、才の神社、社日社、★の神社、山の神社、荒神社、随神社
由緒:この地方には、明治年間までに、東谷に「東谷八幡宮」猪尾に「猪尾神社・三室神社」、岩倉に「矢櫃神社・家守神社」、畑に「大山神社」の六社の神社がありましたが、大正元年「家守神社」「大山神社」が「矢櫃神社」に合祀、大正3年「三室神社」も「猪尾神社」に合祀され「東谷八幡宮」「猪尾神社」「矢櫃神社」の三社がそれぞれの地区民の信仰の対象としてあがめられました。
 「東谷八幡宮」は、戦国時代は尼子代氏領を附し祈願所となし、宇的場で射的の神事式を行い武運長久を祈ったとあります。
 然るに、昭和39年の加茂町大水害により、「東谷八幡宮」本殿、弊殿、拝殿、境内社である「大歳神社」「子守神社」の倒壊、「猪尾神社」拝殿、中殿倒壊、境内地壊滅、又、「矢櫃神社」本殿損壊、等の被害に遭い、昭和40年各社は合祀され「八幡宮」として祀られることになりました。
 「八幡宮」は、八幡神を祀る神社で総本宮は大分県宇佐市鎮座の「宇佐神宮」であります。
 …中略…
 氏子各位の願望としてこの地に適した頭文字「屋裏」を冠することとなり、平成11年社名を変更「屋裏八幡宮」となりました。
 かって「屋裏村」と称されたこの地に唯一お鎮まりになる御社にその名「屋裏」を新たに冠して守護神「屋裏八幡宮」の誕生となったのであります。
 現在、「武内神社」他9社の境内社を祀り、「永代七座の神事」「獅子舞の神事」「猪尾神輿の神事」等奉納し、子々孫々までの安泰・繁栄を祈念し、鎮座されるものであります。


社頭
神社入口
社号標「特別神社屋裏 八幡宮」 鳥居に掛かる額
参道の様子
参道脇にいる平成生まれの出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(平成21年(2009)2月吉日建立)
境内へと続く石段参道
石段参道途中にいる出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
随神門
随神門内に居る可愛い神門狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子
水鉢
出雲式の大きな注連縄が掛かる入母屋造りの拝殿
拝殿内の様子
本殿

境内社:子守神社、大歳神社
子守神社、大歳神社を護る小さな狛犬
もう、吽は座していることも出来ず、横になってしまいました。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社:武内神社 境内社:星神社
境内社:社日神社 境内社:才の神
境内社:小祠群

ご神木:スダジイ
嘗ては三本の大きなスダジイが聳えていたようですが、現在では二本しか存在していません。