宇能遅(うのち)神社

雲南市加茂町宇治342(平成24年9月1日)

東経132度54分22.36秒、北緯35度20分26.47秒に鎮座。

 この神社は木次線・加茂中駅の西約700m、赤川土手の南側に鎮座しています。
 54号線から一本西に入った道路に面した入口には社号標、鳥居が建立され、狛犬の脇を通り石段を上がると随神門が建立されています。門内を覗くと、随神さんの足下に彩色の綺麗な狛犬が座っています。境内に入ると数河正面に拝殿、その奥に大社造りの本殿が建立され、右手には社務所が配され、境内隅には境内社がまとめて祀られています。又、拝殿傍らの木に矢が数本括りつけられているのが珍しく、興味を惹かれましたが、往古の矢聲の神事と関係があるのでしょうか。

御祭神:宇乃遅彦命、須我禰神、素盞鳴尊、稲田姫命、大國主神
祭礼日:例祭・10月10日、祈年祭・2月24日、新嘗祭・12月3日
境内社:稲荷社、社日 他二社
由緒:雲陽誌曰出雲風土記に宇乃遅社同社あり延喜式に宇乃遅神社 同社に坐す須美禰神社と記せり 是則大己貴命須美禰神須佐能袁命を合祭して今俗に三社大明神と言う 延徳年中より延寶まで造立 再建の棟札あるも文意野俗にして鎮座勧請等不分明 即ち古老語て曰 往古は三社にて流鏑馬百手の的鷹野などの神事ありけるが中古より二社減して本社計也 祭事も多くは止みしか 弓掛松とて老樹あり 古老伝に曰 風土記和名鈔に屋裏郷は天下造らし、大神矢を令立給ふ故に矢内と言ふ 神亀3年字を屋裏と改む 往昔は屋裏郷12ヶ村の総産土神にして弓掛松に弓を掛け矢聲の神事と唱ひ盛典ありたるが 中古改易して祭儀も今は其の禮而己残れり 明治4年12月村社に列格 同39年4月勅令第96号に依り大正3年10月9日本県告示第316号を以て神饌幣帛料を供進なることを得べき神社と指定せらる

社頭
神社入口
社号標
「出雲国風土記登場地 宇乃遅社」
社号標
「宇能遅神社」
入口に立つ明神鳥居
参道の様子
水鉢
石段前にいる出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
石段参道
随神門
随神門内に居る彩色の綺麗な狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
入母屋造りの拝殿
大社造の本殿
社務所

境内社全景
境内社:稲荷社
稲荷社の神使い・お狐様
境内社 境内社
社日 石仏

ご神木