須美弥(すみね)神社

雲南市加茂町立原115(平成24年9月1日)

東経132度56分06.50秒、北緯35度19分24.37秒に鎮座。

 この神社は木次線・幡屋駅の南西約1km、立原集落の南東、やや高い位置に鎮座しています。参道入口の鳥居を潜ると石段の参道が境内まで直登し、境内右手に御仮殿、中央奥に拝殿・本殿が 建立されています。その本殿両脇に境内社が祀られ、社日や十二山荒神と記された灯籠も見られます。

御祭神:須我祢命、猿田彦命、天鈿女命
祭礼日:10月20日・例大祭
境内社:大歳神社、愛宕神社、八幡宮、金刀比羅宮、社日
由緒:出雲風土記に「汗乃遅社」延喜式に「同社に坐す須美祢神社」である社で宇治にあった社である。同社という意味は合社でなく、別社として官幣を捧げた由緒ある社である。現在の宇能遅神社(宇治)とは深い関係のあった神社である。棟札の記録によれば「天文9年9月(1536年室町時代)再興」とあり宇治より須美祢神社を立原の地に再興し宇能遅神社の御祭神のうち須我祢命を勧請したものであり後年猿田彦命天鈿女命を合祀したものである。更に雲陽誌(1718年)享保2年に「立原村に宇治大明神あり」と記載されているがこれから考えると立原が宇治とともに近松の庄に入っていた頃に称されたものと思われる。以来数度にわたり社名の変更があったが明治4年12月現在の須美祢神社と称されるに至った。明治29年客神社を合祀し現在に至っている。
(資料「全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁」より)

社頭
参道入口に立つ一の明神鳥居
石段参道
境内入口
境内の様子
拝殿前にいる出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和30年(1955)11月吉日建立)
入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる額
拝殿内の様子
大社造の本殿
御仮殿

境内社:愛宕神社、大歳神社
愛宕神社、大歳神社を護る一体だけの出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
境内社:八幡宮・金刀比羅宮
社日 十二山荒神と記された灯籠