御門屋(みとや)

雲南市三刀屋町給下865 (平成24年9月1日)

東経132度52分50.95秒、北緯35度17分50.51秒に鎮座。

 この神社は松江自動車道・三刀屋木次ICの北西約1.3km、271号線に面して鎮座しています。十数段の石段を上がると一の鳥居が建立され、開けた参道奥の杉木立の仲に、石段と鳥居が見えてきます。手水舎を左に見て石段を上がると、狛犬が護る随神門が建立されており、左手に舞殿と思われる建物が建ち、正面に大きく太い注連縄が掛かる拝殿、続けて奥に通殿と大社造の本殿が建立されています。又、境内左手には境内社も祀られています。
 この地は古代から栄えていたようで、神社背後の高丸山には多くの副葬品が出土している古墳群があり、社伝によると、『古代はこの古墳上に社殿が建立されていた』ということです。

御祭神:大己貴命、相殿:素戔嗚尊 稲田姫命 脚摩乳命 手摩乳命
祭礼日:祈年祭・4月15日、夏祭・7月19日、例祭・10月19日、新嘗祭・12月2日
境内社:祇園社、稲荷神社
由緒:当社は島根県飯石郡三刀屋町大字給下宮谷に御鎮座の式内社であり出雲風土記に御門屋社として神祇官に在りと記された古社である。古来から郡内の筆頭に置かれ上下の崇敬を受け累代の祠官は常に幣頭を務めてきた家柄である。社号の由来は所造天下大神大穴持命が八十神を出雲の青垣山の内に置かじと詔ふて追ひはらひ給ふてから此処に宮居を定め国土御経営の端緒を御開になったのでその御魂が高天層に神留りましてから後出雲国造の祖先の出雲臣や神門臣等が此地に大神の御陵を営み、また神社を創建してその御神地を定め神戸を置いて大神の宮の御料を調進することになったので大神の宮垣の御門とその神戸とに因んで御門屋社と号けたものである。出雲国内に於て大神の神地と神戸が風土記撰上当時に置かれた場所は此の地のみで他に一カ所も無いのみならず神の御門と神戸を社号とした神社は全国に他には一社もないことは特記に値することであり、此の地が出雲文化の発祥の地であることは明らかである。
(雲南市観光協会サイト「うんなん旅ネット」より)

社頭
石段参道入口 社号標「御門屋社(三屋神社)」
出雲国風土記登場地
風土記には、「御門屋」と書かれている
一の明神鳥居
広々とした参道
手水舎
二の明神鳥居 鳥居に掛かる額
「三屋神社」
境内へと続く石段の参道
石段上に居る出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
随神門
門内にいらっしゃる彩色が残る随神さん
随神門左に配されている舞殿?
境内の様子
入母屋造りの拝殿
目貫彫刻・龍
木鼻・狛犬
注連縄としては一般的な左末右本ですが、縄自体も〆の子も大きく太い、出雲の特徴を残す注連縄です。
拝殿内の様子
通殿と大社造の本殿

境内社 境内社:祇園社
境内社:稲荷神社入口
稲荷神社 石祠
稲荷神社の神使い・お狐様
社日