河邊(かわべ)神社

雲南市木次町上熊谷1462-1(平成24年9月1日)

東経132度54分12.92秒、北緯35度15分47.07秒に鎮座。

 この神社はJR木次線・日登駅の西南西約3km、斐伊川の西岸で斐伊川が大きく蛇行している中央部分の川辺に鎮座しています。
 周囲も社地内も緑豊かな環境の中、道路沿いの神社は静かで落ち着いた佇まいを見せています。鳥居を潜ると参道左手に御旅所、右手に社号標が建ち、境内入口には狛犬。境内右手、道路沿いに社務所が建設され、中央奥の石段上に千鳥破風付入母屋造りの拝殿、通殿、妻入りの本殿が建立されています。又、境内には金刀比羅神社、八乗姫神社、若宮神社、八坂神社等の合社や社日等が祀られています。

御祭神河邊神社(駒形大明神)=久志伊奈太美等与麻奴良比売命(奇稲田媛命)、清之湯山主三名狭漏彦八島篠命(須佐之男命・奇稲田媛命の御子)、相殿祭神正八幡宮=誉田別命(応神天皇)、気長足媛命(神功皇后)、足仲彦命(仲哀天皇)、海原神社=大綿津見三神(上津海童命、中津海童命、下津海童命)
祭礼日:祈年祭・4月1日、例大祭・御神幸祭・11月1日、新嘗祭・12月1日
境内社:八坂神社、若宮神社、金刀比羅神社、八乗姫神社
由緒:当社は、延喜式神名帳及び出雲風土記所載の式内社としての古社である。奇稲田媛命、御子を生みまさむと此の處に至りて「いと久麻久麻しき谷なり」と宮居し給うと、天平5年(723) の古文書にあり、往時が偲ばれる。
 当時は、下熊谷の境の烏帽子山の麓、字松林の地に鎮座せしも後に中央の舟津の現在地に移転している。
(嘉祥4年(851)に神階六位上に叙せられ、明治5年に村社に列せられた)
 往時は、境内25間四方本殿より鳥居までの参道の長さ約64間(115m)あったが、明治6年の洪水により境内流出 堤防構築等により、風致大いに変わった。
 明治38年上熊谷地区に鎮座せる正八幡宮、海原神社を当地に合祀、明治44年に並列的に建てられていた三神社を現在の相殿とした。
 その後、老朽化し、昭和42年11月遷宮を執行し今日に 至っている。


社頭
神社入口と明神鳥居
水鉢 鳥居に掛かる額
御旅所 社号標
境内入口
境内入口にいる平成生まれの出雲狛犬
(平成11年(1999)11月1日建立)
下の境内の様子
社務所
石段参道
上の境内の様子
千鳥破風付入母屋造りの拝殿
妻入りの本殿

境内社:金刀比羅神社、八乗姫神社、若宮神社、八坂神社
社日 惣荒神