奴奈彌(やなみ)神社

松江市島根町野波小波(平成17年11月24日)

 この神社は松江市から北に向かい、島根半島を37号線で東に進み小波で左折するのですが、私の持っている地図とは道路事情が変わったようで、始めは全然行き着けませんでした。「元に戻って、もう一周して見つからなかったらパスね。」と、低速で辺りを見回しながら再度挑戦。すると考えていた方向とは全然違う方角に鳥居が見えました。そこからが又大変。小山を迂回し、遙か遠くから当たりを付けていい加減に走り回ったあげく、やっと神社下に到着…。執念の勝利!、です。でも「もう一度行って。」といわれても、二度とは行けないかもしれません。
 執念で行き着きはしたものの、ここからも又、私の嫌いな階段登り…、「エ〜ン、私に何の恨みがあるの?」と思いつつも、夫に促され登った境内からは、長閑な小波の山並みと田園風景が見られ、又、3対の狛犬も居て、お疲れながらも満足のいく神社でした。

 創建由緒は分かりませんが、ここには正徳5年(西暦1715)国石大明神・神獄神自在一、享保6年(西暦1722)天照太神宮、享保20年(西暦1736)伊勢大神宮、天明4年(西暦1784)御歳徳大神、明治21年(西暦1889)奴奈彌神社等の棟札が残っており、少なくとも1715年以前には創建されていたことは確かで、明治になって現在の奴奈彌神社と改称されたようです。現在の御祭神は定かではありませんが、過去には国石大明神、天照皇大神、豐受大神、歳徳大神等をお祀りしていたようです。


神社遠景 社号標
小高い丘の上までこの階段は続いているのです。はぁ〜、お疲れ。

境内入り口の出雲丹後狛犬。
この子達がこの神社の最古参の狛犬さん達です。阿には見返りの子狛がいます。
(昭和17年10月建立)
平成13年11月の遷宮記念に奉納された出雲丹後狛犬です。
今では、細工はしやすいけれどもろくて崩れやすい来待石は、余り使われなくなったのでしょうか?
先代を模してはありますが御影石で作られています。これにも阿には、ひょろっとした脚を持つ子狛がいます。
(平成13年11月吉日建立)
夫は境内に上がった途端狛犬に目を奪われ、
拝殿の写真を撮り忘れて来たようです。
そこで今回は、本殿のみです。
境内社
境内社の出雲構え獅子。これも平成13年11月の遷宮記念に奉納された様です。
(平成13年11月吉日建立)
境内入り口の様子