山代神社

松江市古志原(平成17年11月26日)

 この神社は松江市街地から国道432号線で南下し、鼻曲バス停直前で右手を見ると、鳥居が建ち、奥に駐車場が見え、その又奥の丘の中腹に鎮座しています。

 出雲国風土記にも記載のある古社で、元々、神名火山である茶臼山に鎮座し、高の森明神あるいは山代大明神と称しましたが、延宝8年(1680)現在地に遷宮しました。旧郷社で、御祭神は大穴持命御子とその御子神である山代日子命です。
 この茶臼山は、「出雲国風土記」における意宇郡の「神名樋山」で、戦国時代(16世紀)領主尼子氏の軍勢によって城塞が築かれた事もありますが、磐座の跡は山代神社の元つ宮として、いまも崇敬されているようです。

 階段の参道も境内も結構薄暗いのですが、かえってそれがこの神社の奥深さを具現している様で、妙に神妙な気持ちになった私でした。

神社入り口の幟旗 階段の参道登り口
駐車場鳥居前の大きな出雲丹後狛犬。
建立時期は分かりませんが、顔つき、摩耗度、子連れ等の特徴から昭和生まれと思われます。
階段前の慶応4年生まれの出雲構え獅子。
眉毛が苔むして白くなっているせいか、どことなくお年寄りに見えます。
(慶応4年(1868)4月吉日建立)
拝殿 本殿
境内の文政2年生まれの出雲丹後狛犬。
この地で随分たくさんの出雲丹後狛犬を見てきましたが、古いものほど表情が軟らかく、
彫りも滑らかで、昔の石工さんの腕の程が窺い知れます。
(文政2年(1819)9月9日建立)
境内社・和田積神社 境内社・恵比寿神社
境内社・幸神社 趣のある石灯籠