須賀神社

松江市春日町(平成17年11月24日)

 この神社は春日町の大きな交差点そばの道路に面して鎮座しています。交通量の多い道路から、結構長い階段を直登するとすぐ拝殿…という狭い境内ですが、こんもりとした少丘陵と鎮守の杜のお陰で、ここには下界の喧噪は一切聞こえてきません。その静寂の中に身を置くと心が和み、とても癒される感じがしました。ここには由緒書きが無く、創建は分かりません。御祭神も不明ですが、「出雲」の国名の起源といわれる須佐之男命が詠んだと云われる歌「八雲立つ 出雲八重垣妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」で知られる、雲南市大東町須賀の須我神社(日本初之宮といわれています)と同名なので、「何か関係ありかしら?」とも考えました。又、須賀神社の「須賀」とは、八岐大蛇を退治した須佐之男命が、宮を造るべく、現在の須賀の地を訪れた時「我が心須我須我し」という気持ちになったので付けられた、と云うことです。

社号標 神社入り口
階段途中の出雲丹後狛犬。
建立年代は分かりませんが、この剥落の程度からみると昭和初期あたりでしょうか、もう少し古いのでしょうか?
随分顔を上に向け、正面に顔を傾けた姿勢をとっています。出雲丹後としては口元が笑ったような感じで、微笑ましい感じがします。
吽は木の陰となり正面向きは撮れませんでした。
拝殿 本殿
この子達は境内入り口の出雲丹後狛犬です。
階段下の狛犬に比べると首が無く眼がいっそう釣り上がって厳めしい感じが強くなっています。尻尾も巻き毛が単純になり直立しています。
(昭和32年4月6日建立)
境内社・稲荷神社二社。一方は神狐、もう一方は狛犬が守っています。
大きい社殿前にいた首輪を付けた神狐さん。
小さい社殿前の、片方ずつ縦置き横置きの出雲丹後狛犬。
首輪を付けた神狐さんの後ろに隠れんぼしていた、極小さい出雲丹後と出雲構え獅子。  
稲荷社脇にひっそりと置かれていた先代達