松江市山代町(平成17年11月26日)
この神社は松江市街地から432号線で南下し、大庭十字路信号で左折。247号線に入り、1km程で左に鎮座しています。
案内によると、出雲風土記では「真名井社」、延喜式神明帳では「真名井神社」と記される古い歴史を持つ意宇六社の一社です。因みに意宇六社とは、神魂、熊野、揖夜、真名井、八重垣、六所神社の事です。明治までは「伊弉諾社」と称していたとありますが、現在、境内右側に「末那為(まない)神社」があり、こちらとの関係はどうだったのか疑問が残りました。背後の山は神名樋山で出雲国内・四神名樋山の一つで東南麓に神水とされる真名井の滝があります。御祭神は伊弉諾尊、天津彦根命で、例祭日は10月17日です。
急な石段を登ると、静かに建っている大社造りの荘厳な社殿は、檜皮葺きで周囲に透塀をめぐらし、県指定建造物となっています。拝殿は昭和9年に新築された土間床の造りで大変珍しく、左右の境内社も全て檜皮葺きというある意味贅沢な、そして私達にとってはとても嬉しい神社でした。