国司(くにし)神社

松江市西長江町512(平成24年9月2日)

東経132度58分12.88秒、北緯35度29分38.54秒に鎮座。

 この神社は宍道湖の北を東西に走る広域農道の西長江町中央辺りから800m程北上すると道路西側に鎮座しています。道路脇に鳥居が建立され、両脇が鬱蒼とした杜の中に急な石段参道が付けられており、境内入口には随神門が建っています。
 随神門を潜ると境内があり中央に拝殿・本殿が建立されています。左手には岩の上に祀られた社日と小祠が間つられ、右手には社務所らしき建物と境内社・稲荷の祠などが祀られています。
 出雲らしい落ち着い佇まいの神社でした。又、嬉しい事に狛犬も5対も見られます。

御祭神:国常立尊、大国主命、稲田姫命
祭礼日:4月3日・祈年祭、10月9日・例祭、11月28日・新嘗祭
境内社:社名不明
由緒:昔、いつの頃か近くの者が杵築大社の分霊 を受け、字國司に小祠を建てて祀っていた。
 後に現在地へそれを移したが、その年代は詳らかでない。最古の棟札によれば、天正七年 (一五七九年)十月十日、鰐尾城主長江村地頭 大廻三郎右衛門清長が本願になり、国主大明神を再興したとある。
 祭神は国常立尊、大国主命、稲田姫命の三柱である。明治四一〜四二年に 往時、垂水社(式内社)を合祀してある西長江の新宮、東長江の姫二所、日御碕、天森の四社がこれに合祀された。
 三大祭は四月三日の祈年祭、十月九日の例祭、 十一月二十八日の新嘗祭である。
 神社の北方約一〇〇米に神宮寺があり、室町後期といわれる奈良佛師、康秀法眼作の薬師如来の像等が安置してあるが、起源は不明である。
 この後の山を「要害山」と称し、その頂上は鰐尾城に属する古塁跡と伝えられ、七畝ばかり平地で、第二段に馬乗馬場という場所がある。
 また黄金岩という金鶏伝説の大岩もある。

社頭
神社入口
入口にいる出雲構え獅子
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入口に立つ明神鳥居と社額
鳥居後ろにいる出雲構え獅子
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境内へと続く石段の参道
境内入口にいる出雲構え獅子
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随神門
随神門内に居る彩色の綺麗な神門狛犬
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境内の様子
入母屋造りの拝殿
 大社造りの本殿

境内社入口
境内社を護る前脚の逞しい狛犬
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(文化13年(1816)9月吉日建立)
岩の上に祀られた社日と小祠
境内社 稲荷の小祠