秋鹿(あいか)神社

松江市秋鹿町2853(平成24年9月2日)

東経132度57分15.27秒、北緯35度29分18.58秒に鎮座。

 この神社は宍道湖北部広域農道から斐川一畑大社線・23号線で約400m程北上すると道路右側に鎮座しています。鬱蒼とした森をバックに鳥居が建立され、石段を上がると立派な随神門。広めの境内左右には社務所と神楽殿らしき綺麗な建物が建ち、数段上がった奥の境内正面に大きな拝殿、大社造りの本殿が建立されています。拝殿には「式内社 御井神社」「秋鹿神社」「姫二所大明神 八幡宮」の楽が掲げられ、この社の合祀の歴史を物語っています。又、其の左右には境内社が数社祀られています。
 女~を祀る神社らしく綺麗に手入れが行き届いた、大地の恵みを感じられるような気がする神社でした。

御祭神:秋鹿日女命
祭礼日:不明
境内社:数社
由緒:創立年紀は不詳であるが、風土記所載の古社であり、 記に依れば、秋鹿と名つくる所以は、郡家の正北に 秋鹿日女命 坐す故に秋鹿と云ふ。依って該社 再興或いは修復等の節には、郡中より 現米七俵 を寄附する例あり。然るに、寛保三年度より、其 例絶ん、明治五年三月、村社に列せられる。
 秋鹿日女命は、天勅を蒙り、大己貴命の火傷を治 療給はん為に此國に降り給ひて、其任を果し給ひ、御功 績甚だ顕著であり、此の御功績ぞ即ち、大己貴命の遂 に天下蒼生の為、大に利養厚生の道を開き給へし一の 原動力と成れり。此の御縁由に依って永く此地に鎮座し給ふなり。
合殿:御井神社 祭神:罔象女命
 延喜式内の社なりと雖ども、中古衰頽して秋鹿 神社に合祭す。其年紀不詳、今の秋鹿社より南 方距離九十米、旧跡猶在り、森有 現在民有地、 其中に神井三ツ有、古老の伝説に曰く、「井上の山の端 に平地有り、此所に社有りしに、衰頽せしにより秋鹿社に合祭す。」 と云ふ。三の井は、近年迄近隣住民の飲料とす。
 又、中古より、社号を、秋鹿姫二所大明神と称 するは、罔象女命と秋鹿日女命と坐す、所以なり。
合殿:八幡宮 祭神:誉田別命
 八幡宮は、往古、秋鹿川の河畔に鎮座なりしが、 某年、洪水の為、社地流亡したるを以て当社に合 し奉れり。其年代不詳と雖ども、秋鹿神社 貞 享三年の棟札に依れば、或いは此年ならん。

社頭
入口に立つ明神鳥居
手水舎
境内へと続く石段参道
境内入口にいる出雲構え獅子
狛犬の拡大写真はこちらで
随神門
境内の様子
「神能舞座」の額がかかる神楽殿?
上の境内入口
上の境内にいる出雲狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政8年(1825)建立)

入母屋造りの拝殿
拝殿にかかる額「式内社 御井神社」「秋鹿神社」「姫二所大明神 八幡宮」
大社造りの本殿

境内社 境内社:稲荷社
社日 境内社
境内社 境内社