鳥屋(とや)神社

出雲市斐川町鳥井815番(平成24年8月31日)

東経132度47分45.39秒、北緯35度23分23.84秒に鎮座。

 この神社は直江駅の北西約1.3kmに鎮座しています。伝説の岩の上に鎮座されている…という神社ですが、現在は斐伊川右岸の豊かな水田地帯に、静かに鎮座しています。
 頭を垂れた黄金の稲穂の中に、遠くから鳥居と鎮守の杜が見え、境内入口には「式内社 鳥屋神社」と町により「鳥屋社と建御名方命」と記された二基の社号標が立っています。境内中央奥には、入母屋造りの拝殿、一見妻入りに見えるけれど実は出雲大社のように側面から拝する作りの本殿が、建立されています。
 又、4社の石祠の境内社や社日も祀られており、稲荷神社には文化11年(1814)生まれの優雅なお狐様がいらっしゃいます。

 御祭神:建御名方命
 祭礼日:不明
 境内社:疫神大神、龍王大神、伊勢大神、稲荷大神
 由緒:古事記、国譲りの条に「国譲りに最後まで反抗された、出雲国唯一剛勇の神 建御名方命は、高天原からの国譲り交渉の使者 建御雷命に対して、千引きの岩を両手で捧げ“我が国に来てわけも無いのに国を譲れとはけしからん”と、その岩を投げつけられた。しかし、建御雷命は巧みにそれを避けて反撃。二神の争いはしばらく続いたが、建御名方命の力及ばず信濃の国の諏訪まで逃げられ、ついに降参され国譲りを認められた」とある。
 投げられた千引きの岩は内海に立ち、そこへ多くの鵠(白鳥)が群がった。里人達はその風景がまさに鳥小屋のように見えたので、この地が鳥屋という地名になった。そしてその岩の上に建御名方命ご鎮座の鳥屋社が造営されている。

神社遠景
社頭
参道入口に立つ明神鳥居
参道の様子
社号標
「式内社 鳥屋神社」
社号標
「鳥屋社と建御名方命」
境内入口
境内入口にいる昭和63年生まれの出雲狛犬
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(昭和63年(1988)11月吉日建立)
境内の様子
入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる扁額「出雲国風土記 延喜式内社 鳥屋神社」
拝殿内の様子
本殿

境内社:稲荷神社
稲荷神社の神使い 文化11年生まれのお狐様
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(文化11年(1814)8月上吉日建立)
石祠脇にいる小さなお狐様
社日 社日
境内社:疫神大神 境内社:龍王大神
境内社:伊勢大神

拝殿前から入口を振り返る