出雲市大津町(平成17年11月25日)
この神社は一畑電鉄北松江線・大津町駅の北東、斐伊川の土堤近くに鎮座しています。
案内によると、現在の御祭神は素盞鳴尊、稲田姫命です。始めは稲田姫社と称し、稲田姫命一神を祀っていましたが、いつの頃からか近くに、あの八岐大蛇の荒魂を鎮め、素盞鳴尊の神霊を祀る石塚社あるいは石神社という社ができ、しかもこの社名が元となり地区名も出来ていたので、近世の始め稲田姫社に合祀し、石塚の石の異名である「雲根」を社号としました。出雲国造家や武将の崇敬が篤く、出雲国内十五社の一に挙げられるほどに知名度が高かったようです。
その石塚社の「八岐大蛇伝説」とは、昔、退治された大蛇の頭がここへ流れ着いたので、村人が哀れんでこれを祀り、石で塚を作りました。ところが、塚から夜な夜な怪火がでて、村人は安心して眠れません。そこで素盞鳴尊の神霊を祀ったところぴたりと止まった、 というものです。