恵比寿神社

出雲市常松町(平成17年11月25日)

 この神社は一畑電鉄大社線・遙堪駅の南約500m、入り口左は江田町生活会館でその奥に鎮座しています。
 境内にはいると、すぐ右に折れたところに社殿が横向きに建っており、もしかしたら、何らかの理由で参道が移動しているのかもしれません。
 案内がなかったので由緒は分かりませんが、御祭神は商売繁盛、交易、漁業の神様として知られ、「えびす様」の名で親しまれている事代主神です。事代主神は大国主神の第一子で、奈良の鴨氏の氏神でもあります。この神がエビス信仰の福神となったのは、釣り好きという神話のエピソードから連想されたものと思われ、もともとは、海から寄り来る神でした。出雲の周辺地域の土着神で、地元の漁民や航海関係者から、豊漁をもたらす神、航海の安全を守護する神として信じられ、だんだんに出雲の有力な神となっていったのだそうです。そして国譲りの取引が終わった後、事代主神は静かに海の波間に消え去ったという事になっています。

境内入り口 拝殿脇から
拝殿内の様子 本殿
大山大神碑 社稷神碑