曽枳能夜(そきのや)神社

簸川郡斐川町神氷氷室(平成17年11月25日)

 この神社はJR山陰本線・直江駅から197号線で南に向かい、簸川南広域農道を左折すると、300m左側の仏経山の麓に鎮座しています。綺麗に掃除された境内は丘の上にあり、社殿も全て未だ新しく見えました。
 案内では、延喜式内及び出雲風土記所載の古社にして、御祭神は伎比佐加美高日子命。この神はこの地方(キヒサの里)一帯を守っていた首長神であり、出雲大神の祭り主であったとあります。出雲風土記に「神名火山(中略)曾枳能夜社に坐す伎比佐加美高日子命社、即ちこの山の嶺に在り。故れ神名火山と云ふ」と記されています。古事記に見られる「出雲国造の祖、伎比佐都美」は曽枳能夜神社の御祭神であり、「石の曾の宮」とは当社であると考えられます、とありました。
 例祭日は10月19日で、明治5年2月郷社に列せられ、明治44年4月9日に元神氷字宮谷にあった熊野神社(御祭神 伊弉册命・速玉男命・豫母都事解男命)と、韓國伊太氏奉神社(御祭神 素戔嗚命・五十猛命)を合祀しています。
 詳しくは下記写真でどうぞ。

社号標 神社入り口
拝殿 本殿
階段脇の石神(神魂伊能知奴志命)・出雲大社遙拝の岩盤と伝わっています。
境内社・出雲大神社 境内社・韓国伊太氏神社
境内社・若宮神社(土祖神) 境内社・伎比佐神社
(伎比佐加美長依彦命)
境内から見下ろす階段の参道