荒神社

簸川郡斐川町神庭(平成17年11月25日)

 この神社は1984年(昭和59)、358本という大量の銅剣が出土し、出雲地方の勢力を物語る重要な遺跡として注目された、荒神谷遺跡の北に鎮座しています。荒神谷遺跡の名も、元々はこの神社があったことから命名されたそうです。
 伝承によれば、この地は古くは宮居の場であったようですが、中世の争乱などにより忘れ去られた存在となってしまった模様です。ところが天保の大飢饉に、地域の人々の飢餓を救わんとして、この宮居の地に荒神を祀り祈念したところ、安穏に暮らす事が出来るようになった、ということです。そこで、それから後、11月13日を祭礼日とし、集落の人々が藁で大蛇を作り、赤飯、弊串をお供えしお祀りしています。

神社入り口
神速須佐男命碑と藁の大蛇
神社の周囲の様子


 荒神谷史跡公園

      
発掘品の銅剣、銅矛、銅鐸
出雲の原郷館 神庭荒神谷遺跡