蝉丸神社

大津市大谷町 (平成16年11月21日)

 こちらの蝉丸神社は大谷町の旧東海道沿いの小高い丘に鎮座。
 社伝によれば天慶9年(946年)に蝉丸を主祭神として祀ったのがはじまりで、蝉丸とは百人一首にも選ばれている平安中期の歌人で琵琶法師としても知られています。醍醐天皇の第四皇子であった蝉丸は、盲目のため逢坂山に隠れ住んだといわれ、後に音曲芸道の祖神として信仰されました。現在の社殿は万治3年(1660年)の建立で、そのときに街道の守護神として猿田彦命を合祀したといわれています。
 明日が新嘗祭とかで丁度お掃除に来ていた方と少しお話が出来ました。それによるとこちらの蝉丸神社だけが別系統で大分離れた所にある三尾神社の神主さんが兼任為さっているとの事。
 又摂社の伊勢神社は明治時代、東海道線の開通の為に移動させられ、こちらの神社に摂社として残されたという事、など教えて頂きました。
 地方の神社には沢山の摂社を持つ所が少なくないですが様々な事情があったことを改めて考えさせられました。

(昭和10年5月建立)

(明治31年一月建立)

神社入口

長い階段の参道

この地域としては珍しく耳も尾も立てている狛犬

拝殿

本殿

この手の狛犬は2、3度見かけたが、此処のは目がガラス製だったらしい。小顔で優雅な曲線を持つこういう狛犬を私は好きです。

尾の渦巻きまで微妙に変えてあります。

明治政府により強引に遷座させられたと思われる伊勢神社。