日吉大社

大津市坂本五(平成15年8月5日)

   西本宮本殿(国宝)
西本宮は天智天皇(668年)に大津京の守護神として奈良県の大神神社より大己貴神を勧請したのに始まります。
本殿は日吉造と称され、信長の比叡山焼打に遭い焼失しましたが、天正十四年(1586年)に平安時代の姿そのままに再築され国宝に指定されています。

 宇佐宮本殿(重要文化財)
宇佐宮は慶長三年(1598年)に建立されました。本殿は西本宮本殿、東本宮本殿と同じく日吉造典型的なもので、側面や背面に特色があります。

  東本宮本殿(国宝)東本宮拝殿
  樹下宮本殿・拝殿(重要文化財)
東本宮御祭神 大山咋神は古事記神話にも登場する比叡山の神であります。
又、東本宮境内には父神である大物忌神は稲の神、母神である新物忌神社は水の神。叔父神を祀る稲荷社(商売繁盛)、兄姉神の竃殿社(料理上達)、妻神の樹下宮(安産)、その兄神の樹下若宮(学芸上達)。このように神々のご家族が一堂に会してご鎮座している大変珍しい神社です(家内安全)。

   白山宮(重要文化財)
平安時代末期、当神社に仕えていた宮仕、広秀は長年加賀の白山にお参りしておりましたが年老いてしまったため、それが出来なくなってしまいました。
ある晩、広秀が寝ていると白山の神が夢に現れ宇佐宮の東に祀るようにと申されまして、早速祠を建て私的にお祀りを致しました。
しかし間もなく、時の天台座主 慶命が社参の折にその祠を目にするところとなりました。個人的なことで神社を建てたのでは切りがないとおっしゃられ、翌日に取り壊すかどうかを決めるということになりました。しかし不思議なことに夏だというのに一夜にして雪が一尺ばかりも降り積もりました。この霊験を感じた座主は、「我が門弟等、ひたすらにこのお社を崇め奉るべし」と申され、以後無動寺(比叡山延暦寺の一寺で、回峯行者の拠点)によって管理がなされました。

山王鳥居の元祖本物です。

 流石ですこの程度ならゴロゴロ
と云った感じです。

   神輿庫
後白川上皇をして意のままにならないもの「鴨川の水、賽の目、延暦寺の僧兵」と言わしめた延暦寺の僧兵が担いだ御輿か。強訴の時は御輿を担ぎ高下駄を踏みならして王城の地へなだれ込んだのだ。
今は渋い色だが、かっては金色に輝いていたのであろう。
平家物語に「日月地におちたもうかと驚かるる」とある。この御輿に矢を放ち、射立てた強者もいたが、勿論神罰で亡くなったそうである。

重文の日吉三橋・大宮橋

境内を流れる川で遊ぶ子供達

重文の西本殿、楼門と回廊

西本宮本殿を守る神殿狛犬、縦巻きカールでおとなしめ

宇佐宮本殿を守る神殿狛犬、こちらはチョットきかん坊そう

摂社

白山宮を守る神殿狛犬

摂社

東宮を守る神殿狛犬、笑う様なにこやかな顔で疲れを癒してくれる

日吉神社のHPはこちら

何しろ広い。何処を見ても凄い。流石全国約3800の日吉神社総本宮。
私のお薦め度・NO1です。
神殿狛犬がこんなに見られる神社はそうそうありません。