泉神社

米原市大清水(平成17年3月20日)

この神社は神社そのものよりも御神水が超〜有名です。『日本名水百選』の指定も受け、入口の御神水汲み場は押すな押すなの大盛況でした。その割には参拝者は私達の他には唯一人。皆さんにもう少しお水を戴いている神様に対してのお礼の気持ちを持って欲しいと思いました。此処は拝殿こそ瓦葺きですが 幣殿も本殿も境内社も全て檜皮葺の屋根を保っていました。氏子の方と少しお話ししましたが「この社殿を護っていくのは大変だけれど、先祖から連綿と続いてきたこの社殿の存続を、自分たちの世代で崩したくないから頑張っていくのだ」と力強くおっしゃって下さったのには感激しました。夫と二人で「この滋賀県の社殿が素晴らしいのは、まだこういう気持ちを持っている方が沢山いらっしゃるからなんでしょうね〜」とありがたく思いました。御祭神は素盞鳴命、大己貴命です。

(大正13年建立)

神社の碑

神社入口、右手奥が御神水汲み場

御神水汲み場

階段の参道と奥に拝殿

拝殿

檜皮葺の本殿

回廊内の境内社と 幣殿、本殿

目に白い石をはめ込み、穴を掘って黒目にしている、
耳と鬣を横に広げている愛嬌者の狛犬

銘水縁起
 水は生命の源です。この湧水のあたりには縄文中期の頃から人々が住み着いた模様で、天智天皇の頃には御領所となり、天泉所と名付けて伊吹の大神を水の神としてまつりました。
 伊吹山系から湧出する豊かな水は大地を潤し、古代寺院の甍を、中世には城館の偉容を整え、村名も大泉から大清水と移りました。
 ミネラルを含む湧水は以来千数百年、長寿の水と呼ばれて村人の健康と生活を支えて参りました。昭和60年環境庁『日本名水百選』の指定を受け、広く各地から参詣者を迎えることとなりました。ここに畏敬の念を忘れず後世に保存伝承することを乞い願います。
(泉神社案内より)