天明(あめあか)神社

犬上郡豊郷町雨降野(平成17年3月22日)

創建、御祭神は末尾でどうぞ。

当社は往古天若大明神(あめわかだいみょうじん)と称していたが,中古「天若(あめわか)」を「天明(あめあか)」と転用せられ,明治維新後,これをそのまま社号として天明神社と称し,現在に至っています。
 創立の当初から天若日子之命(あめわかひこのみこと)をお祀りしていたが,室町時代の中期になって,当国の守護職佐々木氏の旗長(はたおさ)赤田氏が采邑(さいゆう)となってから,当神社を篤くうやまうとともに,守護神として八幡大神をも併せお祀りしたと伝えられています。
 当地は『近江雑話秘書』伝説によれば,推古天皇の御宇,7日の間地中より煙を噴出し,四つの石すなわち不浄石,実名石,神毒石,光明石という石が出現した。これは仏法繁昌の印とあがめ,この地を「岩石野」とよんでいたが,その後,仏法が,おとろえた折り,これをくだいて地中に埋めたため,地がことごとく乾いて田畑が大旱魃となった。そこで百済寺の源至僧都(げんしそうず)が雨乞いをして下され,その霊験によって雨が降った。このためこの地を「雨降野」と改め,西埜の地に当神社をお祀りし,さらに享保11年3月小字甚平の地に社殿を造営してここに移奉し,奉って現在に至っていると伝えられています。永録年中兵火にかかり,それ以来衰えていたのを,徳川時代に至って郷士,園城寺対島守の子孫樋口甚代夫がこの地に住むようになって,代々篤く,うやまい申しあげてきたということです。古来,出産,母子健康の守護神と仰ぎ,また火防の神と称え奉って普く崇敬せられています。
(雨降野老人クラブHPより)


神社入口

境内全景

拝殿前の厳つい狛犬

拝殿と本殿

本殿正面

流石に雨に関係する神社。本殿の軒下に龍の彫刻が。

本殿前のしょうわ狛犬