胡宮(このみや)神社

犬上郡多賀町敏満寺(平成17年3月21日)

胡宮神社の現在の御祭神は多賀大社と同じ伊邪那岐命・伊邪那美命と事勝国勝長狭命で、寿福・延命に御神徳があるといわれていますが、元々は青龍山の巨石信仰が起源といわれ、その頂には今なお磐座があります。その後聖徳太子開基の天台寺院・敏満寺の鎮守社となり、敏満寺が浅井長政、織田信長の焼き討ちにあって衰退した後、神社だけが再建されました。本殿は徳川家光造営で県の重文指定、銅製五輪塔は国の重要文化財、鎌倉時代末期の作で鑑賞式林泉園の社務所庭園は国の名勝に指定されています。
名神高速道路を見下ろす眺めの良い丘の上に建つこの神社は、表参道の長い階段の他に自動車道もあり、足弱の私はそちらから参拝させて戴きました。同じ御祭神を祀る多賀大社とは違い、こちらは私達の他に一組の参拝者だけという物静かな神社で、こんな素晴らしい環境にある神社が、どうして巷の人から忘れ去られているのか不思議な気がしました。

(明治元年4月建立)

(昭和43年建立)

由緒と狛犬の拡大写真はこちらで

表参道入口としょうわ狛犬

拝殿

県の重要文化財指定の本殿

眼球が三重になっている微笑みの唐草狛犬

素晴らしい神殿狛犬ですが何とも撮しにくくこの程度でご容赦を

車道の裏参道入口

参道途中の二の鳥居

二の鳥居前の可愛いしょうわ狛犬