彦根市古沢町(平成17年3月21日)
この彦根で井伊神社といえば歴代の城主を祀っているに違いない、という事で期待を込めての参拝でした。けれど境内には草が生い茂り、社殿はプレハブの様な覆い屋に囲まれて鮮やかであったろう社殿の色もハゲかかり、かなり荒れ果てた感じでひっそりと静まりかえっている様に、二人とも驚きを隠せませんでした。
この神社は天保13年(1842)、井伊家の遠祖・井伊共保を祀る神社として創建され、井伊直政・直孝も祀られているそうです。東照宮のような極彩色の見事な彫刻が施されていて、彦根日光の異名を持つ社殿は弘化3年(1846)の建立で昭和13年(1938)に佐和山神社を合祠しています。
この後、井伊家と係わりのあった豊郷町・阿自岐神社の奥さんにお話を伺った所、現在の井伊家当主は東京に在住、井伊神社は彦根市に依託されたとの事。お守りをする人の居なくなった神社は時間の経過と共に荒れ果ててしまう物なのか。これだけの物を単に朽ちさせてしまうのは勿体ない気がしますが・・・。
神社全景
社殿の覆い屋
日光東照宮を思わせる元は煌びやかな社殿
素晴らしい梅の古木