城山神社

所沢市城(平成17年12月18日)

この神社はJR武蔵野線・東所沢駅と新座駅の中間あたりの線路北、滝の城址公園に鎮座しています。殆ど東京都と埼玉県の県境といえます。
柳瀬川から滝の城址公園を目指し坂を上ると、右手に「城山神社」と刻んだ社号標と「城山神社」の扁額を掲げた石の鳥居が建っています。鳥居の先は細い急階段で、ここをやっとの思いで登ると、木製の両部鳥居と味のある江戸狛犬がお出迎え。その先が城山の頂上・滝の城の本丸跡で神社の境内になっています。南側は断崖絶壁になっていて、そこに立って眼下を望むと、柳瀬川を挟んではるか清瀬市内を見渡すことが出来、さすが戦国の平山城だと感心するそんな要害の地といえます。滝の城は、築城年代は不明ですが、室町時代に大石重定によって築かれました。 天正18年(1590)、豊臣秀吉による小田原征伐の際、滝の城は北条氏照が八王子城へ移る前の居城滝山城の支城であったことから、八王子城落城の前後に滝の城も落城したと推測できます。
案内によると天神社は天正年間(1573〜1591)城内の鎮守として創建され、八幡神社は城の鬼門除けに天正年間(1573〜1591)に創建。熊野神社は承暦(1077〜1080)の頃創建とありました。明治41年、天神社、熊野神社、八幡神社、稲荷神社2社、愛宕神社を合祀し、城山神社と改称したとのことです。稲荷社、天神社などの祠は物見台跡に建てられています。

滝の城址公園からの入り口 社号標と私達が入った入り口
北側の空堀 大晦日の準備でしょうか?境内中央には薪が束ねてありました。
拝殿 本殿
瀧の城本丸之跡碑 合祀社・天神社 境内社・稲荷神社
両部鳥居横にいた昭和15年生まれの江戸狛犬。阿吽とも何らかの原因で台座ごと落ちたのか、上唇や前脚、台座の角が壊れています。裏側からの姿と、尻尾の流れがとても美しい狛犬です。
(石工・所沢 小泉  昭和15年4月3日建立)