浅間神社

志木市上宗岡4(平成17年10月29日)

この神社は志木市からさいたま市に向かう、国道463号線が荒川に架かる手前、橋西信号を右折すると、土堤下に鎮座しています。案内によると、御祭神は木花開耶姫命です。創建は建久4年(1193)に源頼朝が富士の裾野で巻狩りをした際に、宗岡の里人多数が勢子として招集され、この夫役の代償として田の年貢が免除されたので、これを記念して大野の地に祠を建てて富士浅間社を祀った事に始まるといいます。その後、長禄年間(1457−60)の荒川大洪水の際に、祠が逆流にまきこまれ上流の羽根倉の地に流れ着き、里人はこれも神様の思し召しかも知れないとして、改めて羽根倉の地に祀るようになったといいます。明治初期に富士山から運んだ熔岩を配して高さ10メートルほどの富士塚が築かれ、後、二度の遷座の末現在地に落ち着きました。ここには素晴らしい富士塚の他に埼玉県最古の猿の石像があります。

(享和3年(1803)3月吉日建立)

(明治13年4月建立)

神猿、狛犬の拡大写真はこちらで

神社入り口

拝殿

埼玉県最古の享和3年制作の神猿像。一目見て埼玉県最古を納得。飛騨の神猿より更に古色蒼然としています。狛犬はこの頃からめざましい発展を遂げますが、猿は未だ日が浅く始めタイプのようです。

灯籠のレリーフもお猿さんでした

本殿覆い屋

見事な富士塚

富士塚の前にあった獅子山。建立年代は分かりません。双方吽で、構えですが、動きが無く余り出来の良いものとは思えません。子狛もいますが何か取って付けたようで関連が見られません。左右の造りが大分異なるように思いました。

獅子山
全体の様子

正面から

斜め後方から

斜め前方から

子狛達

これも富士塚前にいます。阿吽が反対で、繊細な良い造りをしていますが、残念なことに阿の鼻先が欠け、吽の前脚か欠損し、補修の跡が見られます。

正面から

前から

裏側から

境内の地蔵堂と青面金剛像

境内社・稲荷神社二社

境内社・稲荷神社

境内社・八幡神社

境内の様子