諏訪神社

狭山市入間川4-4483 (平成21年6月13日)

東経139度24分26.64秒、北緯35度51分09.57秒に鎮座。

この神社は、16号線入間川4交差点を南東に入り、200,程行くと、右手に鎮座しております。長野県、諏訪大社を分祀したもので、御祭神は建御名方神です。

入間川4丁目にある諏訪神社は長野県に鎮座する諏訪大社を分祀(ぶんし)したもので、祭神は武御名方命(たけみなかたのみこと)です。勧請(かんじょう)の年代は不明ですが、戦国時代に甲斐(かい)国(山梨県)から信濃(しなの)国(長野県)を支配した武田氏が滅んだあと、多くの家臣が入間川流域に移り住んだというので、この人たちによって創建されたとも考えられています。
 「お諏訪さまのなすとっかえ」は、同社で毎年8月26日前後の土曜・日曜日に行われる神事です。これは、自分の畑で採れたナスを神社に納める代わりに、神前に供えてある別のナスを戴いて帰るというもので、ナスは夏の毒消しといわれたところからはじまった行事といわれています。
 この神事の起源は不詳ですが、次のような伝説が残っています。それは諏訪神社の裏に底なし沼があったころ、村人がそこを通りかかると急に水しぶきが立ち、大蛇が現れ暴れはじめました。おどろいた村人は手に持っていた鎌と一緒に、採ったばかりのナスの入った籠(かご)を投げ出して家へ帰りました。これを聞いた村の若者は、大蛇を退治しようと沼へ駆けつけましたが、空になった籠が水に浮かぶだけでその姿は見えませんでした。その後しばらくすると村人の夢枕に龍神(りゅうじん)が現れ、「私は沼に住む龍神だが、村人が投げ込んだナスを食べたところ夏病がすっかり治った。これからは諏訪の大神に仕えるつもりである」といいました。
 それ以来、村人は夏病退散のため、神社にナスを供えるようになったというものです。今はその沼も小さくなってしまいましたが、神社の右脇の細い道をしばらく行くと湧き水の流れ出ている場所があり、そこには「水祖神(すいそじん)」と刻まれた石祠(せきし)が湧き水を見守るように建っています。
狭山市公式サイトより。

神社入り口と鳥居

境内

社殿

文化財なすのとっかえ