天神神社

幸手市天神島279 (平成25年11月16日)

東経139度43分56.91秒、北緯36度03分45.94秒に鎮座。

【狛見倶楽部 佐野支部 クマちゃん通信員より】
神社は、国道4号線を春日部方面に向かい、東2丁目信号を左折して倉松川沿いの道を進んだ天神島地区にあります。鳥居に架かっている神額は、何故かお寺の山号のようなものが書かれています。江戸時代と思われる狛犬が迎えてくれました。年代は「天」とか「辰」は分かるのですが、読み取れなかったです。

天神島砦跡と天神社
古くは菅霊(すがたま)島といわれていましたが、室町時代にこのあたりを治めていた一色氏が、鎌倉の荏柄(えがら)天神の分霊を勧請し祠ったことから現在の地名になったようです。
幸手駅付近にあった一色氏の陣屋の出先である砦の跡があり、周囲には壕や土塁が残っています。また、この一帯は、中世の城郭の区画の名称である丸曲輪という小字名で呼ばれています。
また、天神社の社殿には運慶作とおわれる祭神が二体あり、三十三年毎にご開帳されています。

この天神社の由来は、「天神島菅神廟縁起」によると、菅原道真の霊を鎮めるため、延長元年(923)に造営された墓所が、その始まりとされています。
以後も一色氏などの武将により手厚く保護されましたが、大水や戦火による荒廃と再建とが繰り返されました。その一端は、古い棟札からもうかがい知ることができます。
天神神社の永い歴史は多くの貴重な文化財を生み出しました。氏子のみなさんの深い崇敬が、それらを守護し、大切に伝えているのです。
幸手市教育委員会

神社入口

鳥居と神額

境内

素朴な江戸流れ。拡大写真はこちら。
(年代不明)

鞘堂

僅かに窺える本殿


愛宕神社

末社

舞殿