佐太彦神社

大里郡寄居町折原615(平成18年9月10日)

 この神社は折原地区内を流れる坂東川が荒川に合流する少し手前に鎮座しています。道路からの入口が分かりずらく、行き着くのに苦労した神社でした。趣のある鳥居や綺麗な神楽殿、素晴らしい彫刻の施された本殿などが清々しい境内に建っています。境内右手には樹齢1200年以上の樫の木のご神木が悠久の時を越えて静かに聳えていました。
 案内が無く創建などは分かりませんが、御祭神は佐太彦大神(猿田彦命)と思われます。ここでは7月下旬に執り行われる例祭・川瀬まつりで奉納される太々神楽が有名ですが 、伝承によると、この神社ができた翌年神輿を担ぎ荒川の川瀬の中流で一同礼拝したところ、何処からか純白の霊鳥が一羽、神輿の間近に現れて天に舞い上がり、佐太彦神社の方向に飛んでいきました。後を追っていくと境内の大樹に止まり、次に本殿の屋根に移り、しばらくして姿を隠しました。このことがあってから川瀬祭りを続行している、ということです。

社号標 神社入口
拝殿 本殿と透かし塀
精巧な彫刻の施された本殿。天狗のような顔をした方が猿田彦命でしょうか。
境内社三社 境内社・稲荷大明神
神楽殿