稲乃比売神社

大里郡寄居町鉢形2336(平成18年9月10日)

 この神社は東武東上線・鉢形駅の南西約1.2kmに鎮座しています。真っ白い靖国鳥居と、脇に自然石の大きな社号標、木々の茂った境内には社殿と末社のみが建っている、小規模な神社です。けれど拝殿内に安置されたこけら葺きの本殿は、挙鼻木鼻共に良い出来で、正面扉などにも精巧な彫刻が施されています。
 昔は氷川神社と称していたといいますが、いつ頃現在名に改称したかは分かりません。天正18年(1590)、秀吉の小田原攻めで北条方だった鉢形城が落城した際、兵火にかかって社殿および記録を焼失してしまったといいます。現在の御祭神は、稲乃比売命・素盞嗚命・稲田姫命・大己貴命・少彦名命です。

社号標 神社入口
拝殿 本殿
境内社