波羅伊門神社

大里郡寄居町保田原18(平成18年9月10日)

 この神社は「さいたま川の博物館」南に鎮座しています。東武東上線と荒川に挟まれた地域にあり、立派な自然石の社号標、落ち着いた神門、周囲を豊かな杜に囲まれた清々しい境内、彫刻の施された拝殿、沢山の境内社などがある、気持ちの良い神社でした。
 社号標には「波羅伊門神社」、拝殿の額には「婆羅門宮」とありました。改築記念碑には文化12年(1815)建立とあり、主祭神には瀬織津姫をお祀りしているようです。出口王仁三郎の「霊界物語」には「婆羅門の教は、一旦日の出神と偽称したる大国彦の子なる大国別自ら大自在天と称し、難行苦行をもつて神の心に叶ふものとなし、霊主体従の本義を誤解し、肉体を軽視し、霊魂を尊重すること最もはなはだしき教なり。この教を信ずる者は、茨(いばら)の群に真裸となりて飛び込み、あるひは火を渡り、水中を潜り、寒中に真裸となり、崎嘔(きく)たる山路を跣足(はだし)のまま往来し、修行の初門としては、足駄の表に釘を一面に打ち、これを足にかけて歩ましむるなり。故にこの教を信ずる者は、身体一面に血爛れ、目も当てられぬ血達磨の如くなり、かくして修行の苦業を誇る教なり。」とありますが、古にはこの婆羅門教と何か関係のある神社だったのでしょうか?

社号標
神社入口と靖国鳥居
神門 境内の様子と神門
拝殿 拝殿の扁額「婆羅門宮」
拝殿の彫刻。挙鼻は龍、木鼻は狛犬。
境内社・桜(?)宮神 中国的な末社
大黒天 境内社二社
境内社